一気に悪化したイタリア政局危機
簡単に言ってしまうと、2018年3月に総選挙を行ない、5つ星運動と同盟という政権を取ったことがない政党同士の連立が誕生。予想通り?仲たがいして、2019年8月に同盟が連立から抜けました。
昨年決定したコロナ対策のEU復興基金の使用方法について、連立のイタリア・ビバ党(レンツィ元首相がPD党を離脱して、自身で立ち上げた政党)がコンテ首相の考えに納得が行かないと、ずっと不満を言っています。
本当は先週議会採決予定でしたが、延期。結局、明日(火曜日)が議会採決となったようですが、もしコンテ首相が自分の意見に耳を傾けなければ、連立から抜けると、レンツィさんがずっと言っています。
現在、イタリア・ビバ党を含む連立は、過半数+12議席となっているので、イタリア・ビバが抜けたら、過半数以下となります。
レンツィさんの主張には、それなりの根拠があり、コンテさんという学歴詐称疑惑のある自称弁護士という政治経験のない首相のやりたい放題政治には、我慢ならないのでしょう。
ただし、これだけイタリアが揉めていても、欧州中銀のPEPPがあるので、イタリア国債利回りは、上昇しません。
メルマガ&掲示板「イーグルフライ」より一部抜粋しています。