昨年の主要通貨の対米ドルでの騰落
1/3 10:26にSmartLogicFX で配信した内容から抜粋しています。
年明け、BTCUSDが33000ドルを突破し、対円でも340万円超えとなりました。
各国中銀の利下げと量的緩和からの余剰資金が、リスク資産、リスク通貨へ向かう動きがさらに強まっています。
昨年の主要通貨の対米ドルでの騰落は、コロナ暴落を埋め全ての通貨が上昇、上昇上位よりAUD(+9.61%)、CHF(+9.18%)、EUR(+8.97%)、以下、NZD、JPYと続いています。
こちらに共通するのは、ほぼ経常黒字国(圏)通貨が、金利がなくなった基軸通貨、そして財政赤字や経常赤字国が拡大し続ける通貨であるドルに対して買われた構図です。おそらく、株などに大きな調整が入らない限り、少なくともこの流れは今年の序盤は継続でしょう。
このリスクオンの流れの継続性を占うという点で、今週は、1/5の米国ジョージア州での上院の決選投票、1/8の米国12月の雇用統計に注目でしょう。
前者は、2議席をめぐる決選投票が上院の事実上の支配政党を決めることになり、民主党が上下両院を共に制するのか、ねじれ議会になるかで、今後の政策の規模が左右されかねません。単純に、民主党2議席獲得でこれまでの流れの加速、そうでない場合は、やや調整といった展開でしょうか。
後者は、NYなどでの店内飲食の禁止などもあり、失業率で6.8%への悪化、NFP(非農業部門雇用者数)の増加幅で8.0万人への鈍化が予想されています。
金融市場は、こうした鈍化(悪化)は一部織り込んでいるとは思いますが、今回の場合、特に発表後の市場反応には要注意でしょう。