フランス、英国からの大型トラック 48時間入国禁止
フランス、英国からの大型トラック 48時間入国禁止
12月20日(日曜日)夕方、突然の発表でした。こちらには、BBC ビジネス記者のtweetを載せます。
https://twitter.com/bbcsimonjack/status/1340752328769626112?s=21
それによると、ドーバー海峡から、フランスのカレー港に向かう大型トラックの入国を、フランス政府は48時間禁止。このツイートによると、ドーバー ⇄ カレー間の大型トラック輸送は、1日平均 9,000〜10,000台。
カレー (フランス) → ドーバー (イギリス) はオッケーですが、一度 イギリスに入ったトラックは、48時間 フランスに戻れません。それなら最初から英国に来ない手段を選ぶようです。
そうなると、イギリスのスーパーマーケットの棚に食品が並べられず、クリスマスを前に食糧危機が起きるリスクが出てきます。
このtweetを読む限り、英国政府は全くこういう事態を想定していなかったと書いてあり、21日朝にCOBRA会議を招集。48時間という時限措置ですが、フランスが英国からの入国を禁止して、国境閉鎖状態です。
これを受け、英国の大手スーパーチェーン: Sainsbury'sの会長が、この状況では EUからの主な輸入品であるシトラス系果物、ブロッコリー、レタス、サラダ菜、カリフラワーなどが、品切れになるだろう。」と発言。
https://www.theguardian.com/business/2020/dec/21/sainsburys-port-restrictions-missing-products-uk
この警告を重く受け止めた英国政府はフランスに働きかけ、在英フランス大使館が、このTweet
https://twitter.com/FranceintheUK/status/1340964850839810049
決定ではないようですが、フランス政府も今後数時間で、なんらかの対策を考えると返事したようです。
私も今朝9時頃にスーパーに行きました。たぶん、価格帯が安いところは長蛇の列だと思い、一番価格帯が高いスーパーを選んで行ったのが正解でした。17分ほど並びましたが、本当に品物が豊富でした。値段はびっくりするほど高いですが・・・やはり違うチェーンに行くと 全く違う光景なのかもしれません。
追加ですが、英国からのフライトを受け入れない国は、以下の通りです。短い国は 48時間、長いところは来年1月1週目くらいです。
フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、オーストリア、デンマーク、ポーランド、アイルランド、ブルガリア、スイス、ポルトガル、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、ルーマニア、クロアチア、リトアニア、エストニア、ラトビア、スペイン(ただし、スペイン国籍者は例外)
イラン、イスラエル、ヨルダン、トルコ、モロッコ、チュニジア
エルサルバトル、コロンビア、カナダ、
インド、香港、ロシア
日本と韓国、台湾は、現在検討中。
英中銀MPC 議事要旨
最後に、先週木曜日の英中銀MPC 議事要旨です。ポンドについての表記があったので、ご紹介します。
54 The appropriate path of monetary policy would depend in part on the balance of the effects of the United Kingdom’s new trading arrangements with the European Union on demand, supply and the exchange rate. In the event that those trade negotiations did not reach an agreement, the exchange rate would probably fall and, relative to the projections in the November Report, CPI inflation would be likely to be higher and GDP growth weaker.
適切な金融政策運営は、EUと英国との新しい貿易条件や為替レートとのバランスに左右される。貿易交渉が合意に至らなければ、(ポンドの)為替レートはたぶん、落ちるであろう。11月に発表された四半期金融政策報告書で立てた予想に関連するが、(ポンド下落となれば、11月予想よりも)インフレ率は高くなり、GDPは弱くなるだろう。
メルマガ&掲示板「イーグルフライ」より一部抜粋しています。