公開日 2025年9月29日

今週の展望

今週、米国では雇用関連を筆頭に多くの経済指標の発表が予定されていますが、先月に続き減速度を試す展開だと思います。
今週の展望

9/30には7月のJOLTS(雇用動向調査、=求人数)が発表予定、710.0万件(前回718.1万件)への減少が予想されています。10/1の9月のADP雇用報告も5.0万人(前回5.4万人)への減少予想です。

注目は10/3の9月の雇用統計ですが、直近2か月は市場予想を大幅に下回り、為替市場ではドル売りイベントとなり、今回も注目度が高くなっています。

先月も展開して、繰り返しとなりますが、夏場の雇用統計は下振れしやすいというアノマリー(経験則)が存在します。

(1)この時期に発生するハリケーンの影響から、新規の採用活動が停滞しやすい。
(2)人事担当者の休暇などから、採用活動が中断する。
(3)暑さから就活に身が入らない、等です。

実際、2015年以降の直近10年では9月の雇用統計は3勝7敗で、新規雇用者の増加幅は市場予想を下回っています。

2022、2023、2024年の各年は新型コロナウイスル危機後の労働市場の急回復から3年連続で市場予想を上回っていますが、2015-2021年は7年連続で市場予想を下回り、アノマリーは顕著です。

予想値を確認すると以下の通り、

失業率:予想4.3%、前回4.3%
NFP(非農業部門雇用者数):予想+5.0万人、前回+2.2万人
平均時給の前年比伸び率:予想+3.6%、前回+3.7%

JOLTSは減少傾向が目立ち、求人数が減る傾向が続く以上、新規の雇用者は伸びにくく、ゆるやかな鈍化がメインシナリオです。

先週、比較的堅調な米経済指標の発表が相次いだことで、織り込んだ利下げを巻き戻し、為替市場ではドル買いの流れが続き、USDJPYは150円の大台にあと5銭という水準に迫りました。

今週、労働市場の減速や悪化を示す結果が相次いだ場合、再び150円が遠ざかる可能性もありますが、この2か月間雇用統計が下振れたことやアノマリーも手伝い、鈍化はやや織り込まれています。

仮に、予想をくつがえす強い結果となった場合、先週に続きドルは大幅上伸、150円どころか、一段高を目指す展開を排除しません。


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プロフィール

竹内のりひろ

竹内のりひろ

元外資系銀行チーフディーラー。 エフピーネット(株)インベストメントアドバイザー。 為替・金利など幅広いアプローチからの独自の相場展望をできることが強み。

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