米雇用統計ショックで株急落 金融危機スタート?不安定な相場

急変が続く相場
2025年8月1日に発表された米国の7月の雇用統計が予測を下回ったことで、米国株は急落、株以外の各相場も大きく動きました。

ニューヨークダウ 日足
雇用統計とは
米国の経済指標の中で、一番重要視されている指標。
全米の失業者数や就業者数などの項目を原則として毎月第1金曜日に公表
米雇用統計発表で相場が動くことが多いです。
今から4ヶ月前、2025年4月、トランプ関税発言で株は暴落しました。
枠の部分

ニューヨークダウ 日足
その後、堅調に株価上昇して皆が安心してきた今、雇用統計の発表が予測を下回ったことで米国の労働市場の急減速が示され、市場の平静が突然失われました。
8月は機関投資家が夏休みに入るので出来高が低下し、株急落も比較的多い時です。
夏休みに入る前に手仕舞いする筋もあるでしょう。
2025年9月以降、そろそろ中央銀行バブルの終焉が近いので金融危機がスタートの危険な時とお伝えした矢先の出来事です。
今後、株価が、また持ち直しても要注意です。
各相場の動き
今回、米国株が売られ安全資産といわれていた米国債を買う動きが顕著で、典型的な金融信用収縮時の動きになっています。
ビットコインも急落しましたが、最近のビットコインは株価の先行指標的な動きなので注目です。
各相場の動きは以下の通りです。
ニューヨークダウ急落
米ナスダック急落
ビットコイン急落
ドル急落
ドル/円急落
ユーロ/ドル急騰
豪ドル/円急落
ゴールド/ドル急騰
米国債価格上昇=米国債利回り急落
ジャンク債価格急落
アップル株急落
アマゾン株急落
不安定な相場
最近の株式市場は不安定です。
2024年8月、日本株が突然、過去最大の下げがありました。
2025年4月、トランプ関税発言で世界の株は暴落しました。
①2024年8月 日経225暴落
日銀が金利を0.25%上昇させただけで日経225は過去最大の下落幅となりました。

日経225日足
大きな材料が無いのにブラックマンデー時以上の過去最大の下げ幅になったのです。
私たちが過去に経験したことがない異常な下げです。
②2025年3月 世界の株暴落
トランプ大統領が貿易関税を発表したことで世界の株は暴落しました。
https://real-int.jp/articles/2737/
この時、世界各国とも株の暴落は激しかったです。
しかし、その後上昇してきて安心感を持ち始めたタイミングで今回の急落です。
株式市場が不安定になっていることが分かります。
黙示録の時代の特徴・金融危機
黙示録の時代、大きな金融危機は何度か発生するでしょう。
100年に1度の金融危機といわれたリーマンショックがその第1弾です。
その後、今日までに金融危機の第2弾になりそうな時がありましたが、米政府は大量の現金ばらまきによる株価コントロールで暴落を防いできました。
株を政府が買い支えるほど、金融危機を先延ばしするほど暴落ショックが大きくなります。
2025年9月以降金融危機?
米国はコロナショックによる株価暴落を阻止するため膨大な国債発行と現金ばらまきを実行しましたが、現在もこの時と同じ大規模のばら撒きを継続しています。
非常時対応が現在も続いているのです。
その結果、米国では国債の利払いができなくなる寸前に陥っています。
さらに政府が政策金利を下げても長期金利が上昇し、政府による金利コントロールが出来なくなってきています。
2025年9月以降そろそろ危険な時とイーグルフライやリアルインテリジェンスの記事で警告しました。
https://real-int.jp/articles/2894/
強気が基本の株式相場
株式市場では証券関係者・金融機関はいつも強気です。
市場参加者も現在
株暴落が心配な人・弱気の人は株を保有せず
株に強気の人だけが株を買うので株相場は基本強気です。
4ヶ月前のトランプ発言による暴落があっても、その後の動きが堅調だと暴落したことを忘れる傾向が強いです。
結論
株の買いポジションを持っている人はストップロス必須です。
ガチホは危険ですし
押し目買いという巷の声に耳をかさないこと。