暴落は始まったばかり 押し目買いは危険

貿易関税で株暴落
4月9日トランプ大統領の貿易関税発動で株は暴落しました。
その後、一部の国に対して相互関税を90日間停止すると発表し、相場は大混乱となり株は急反発し少し戻りました。
しかし、株価は大きな下落トレンドに入っているという判断をしています。

ニューヨークダウ日足
中央銀行バブルの崩壊
株価下落はトランプ大統領の責任だという論調が多いですが、現在の株価の下落は、そもそもバイデン政権時の政策であった中央銀行バブルのつけが回ってきたからだと判断しています。
中央銀行バブルとは大量に国債を発行して現金をばら撒いて景気を支えてきたことで米財政に膨大な負債を負わせたバブルで、現在、米国政府が国債の利払いができずに国家破綻が見えてきている状態です。
それゆえ、株暴落は始まったばかりだと判断しています。
今、株価だけではなく米国債も下落しています。
トランプ大統領がやっていることは革命
今、トランプ大統領がやっていることは、米国の改革、革命です。
改革の一番の重要点として財政健全化のために徹底的に政府の無駄使いをつぶしています。
貿易関税の導入も国家破綻寸前の米国で減税の原資をつくるためです。
トランプ大統領は株下落を容認
民主党は大きい政府を目指し、
国が株価を維持させる意識が強いですが
共和党は小さい政府を目指し、
国が株価を維持させる意識は低いです。
さらにトランプ大統領がやっていることは革命なので、現在の株価の下落には無頓着だといえます。
株価を上昇させる仕組みが中央銀行バブルであり、そのバブルを潰しているのが今のトランプ大統領の仕事です。
特にトランプ大統領にとって今、株の下落を支えてもメリットはありません。
2年後の中間選挙や4年後の次の大統領選挙の前に株価を上げておくことの方が大事です。
次の記事を合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2737/
株の押し目買いは危険
リアルインテリジェンスの常連の読者やイーグルフライ会員の方は株の買いポジションを持っている人は、ほぼいないと思いますが、今回の株の急落局面で株の買いポジションを持っていた人たちは大変な思いをしています。
今後、「押し目買い」という声が多く聞こえてくると思いますが、そのような声に耳をかさないことが大事です。
もちろん、短期的に戻す局面はあるので、それを取りに行く上級者もいますが、多くの人は乱交下する相場で利益にしようとすることで、買ってやられ、売ってやられることになります。
投資運用のプロたちが下落途中で押し目買いを勧めたり、自分たちも押し目買いをするのは、彼らの多くが金融危機を体験したことがない、右肩上がりしか知らないからです。
金融危機を知らないプロたち
現在、運用のプロの多くも2008年9月以降のリーマンショック後の金融危機を体験していません。
彼らは押し目買いが成功パターンとして身についています。
「下げたら買い」で成功してきたので、このパターンが外れた相場を見ていないのです。
リーマンショックの時の株の暴落の時も長期投資で有名な某ファンドが底だと思って買ったら、さらに下落したのでロスカットしたということがありました。
底だと思ったものの、全然、底ではなかったのです。
今後の金融危機は人類が体験したことがない規模になると思います。
100年に一度の金融危機と言われたリーマンショックを超えた危機になると思います。
不安になるかもしれませんが、株下落に備えておけば良いだけです。
https://real-int.jp/articles/2784/
金融危機に富が移動する
投資の世界では金融危機を想定外として無視する人が多いのですが、それが一番危険なことです。
金融危機の時は
正しい情報を得て
準備していた人に富が移動するので、
しっかり準備が大切です。
合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2316/