米国開放の日

突然、トランプ米大統領は、ベネズエラ産石油・ガスを購入する国に25%の関税を賦課する意向を明らかにしています。
なぜベネズエラなのか?ベネズエラ産原油の主要購入国は、中国。中国に対して特に強い打撃を与えると予想されています。
「関税は4月2日の『米国解放の日』に発効する」とトランプ氏は自身のソーシャルメディアに投稿。加えて、自動車輸入に対する関税については「数日中に」発表するとホワイトハウスで記者団にコメント。
トランプ大統領は、円安に対して不満を持っており、金融正常化が遅れて円安が進行するのであれば、日本に対しても関税をかけるという見方が拡大。そのため、海外勢は円long(ロング)を拡大させています。
先ほど韓国の現代自グループが米国に210億ドル投資するといった報道もあり、4月2日に向けて各国の行動も活発化。4月2日に向け、円安が加速するのは、米国の印象はあまり良くないと考えます。
ただ海外短期筋が捕まっているため、僕も149円台まで待って慎重にドルshort(ショート)を構築し、念の為、追加のドル売り注文もキャンセルしたのですが、期末を間近に控え本邦事業法人のドル買い円売りも重なり、ドル円は150円台後半まで急騰。
海外勢の円long(ロング)の拡大に関しては見方が分かれています。
私はある程度、ポジションが整理されれば、4月2日に向け、円安が修正されると考えていました。
もう一つの考え方は、海外短期筋が、史上最大規模に円long(ロング)を積み上げてもドル円の145円台すら割り込めなかったとも言えます。
昨日の動きから考えれば、短期筋が史上最大の円long(ロング)を積み重ねても円高は進まなかったとみるのが正解なのかも知れません。
今年の金融市場はファンダメンタルズではなく、政治相場と言われています。
トランプ2.0が読みづらいので、ドイツの政治改革でゲームチェンジしたと想定されるユーロドルのlong(ロング)に戻しました(0.4の合成のユーロドルkeep=ユーロ円のlong、ドル円のshort)。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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