BOE と SNB

まずBOE(英中銀)は政策金利を4.5%に据え置き。
ベイリー総裁率いる金融政策委員会(MPC)は8人が据え置きを支持、1人は0.25ポイント利下げを主張。ハト派寄りとみられた3人の政策委員も利下げ見送りに姿勢を転じた。
ベイリー総裁は、世界的に不確実さが高まる中で政策当局者に慎重な対応を促した形。つまりトランプ政権の関税の影響を確認したいといったところ。
注目のSNB(スイス国立銀行)ですが、コンセンサスどおり政策金利を0.25ポイントに引き下げ、政策金利を0.25%に変更。
Bloombergのエコノミスト調査で27人中25人が0.25ポイント利下げを予想。わずか2人が0.5ポイントの利下げを予想していましたが、今回サプライズはなし。声明の中でも今後の措置についての示唆はなく、無風。
これで主要中銀の中で、スイスフランの政策金利が最低水準に落ち込んだわけなので、スイスフランに対してはshort stance(ショート スタンス)でいいと考えていますが、トランプ関税でマーケットが不安定になると、どうしても避難通貨のスイスフランに買いが集まるので、そこが難しいところ。
スイスフランはlong(ロング)にするスタンスの時はrisk off(リスクオフ)でも優位なので、トレードしやすいのですが、short stance(ショート スタンス)の時は難しい点もあるため、いったん様子見。
一方、ユーロドルは一時1.0815まで反落。
既報のようにユーロドルは日足ベースでは1.10台を回復する前にいったん調整する形にはみえますが、ゲームチェンジしたユーロドルは押し目が浅いとみて、0.4のlong(ロング)継続。
ドル円は短期筋のポジションの影響がどの程度あるかを見極めたいところ。
一時150円台まで反発して、短期筋の円long(ロング)はかなり減っているとは思うのですが、下げ渋る展開。
ドル円のshort positionをキープするのはswap(スワップ)にコストがかかるので、米系の短期筋もshort(ショート)は買い戻しながら回転させている参加者も多いため、安値を叩かず戻りを待ちたいところ。
ドル円のshort(ショート)、ユーロドルのlong(ロング)で変わらず。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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