ECB 理事会に注目
今週から中央銀行週間がスタートします。
今週の発表順に並べると次のようになります。
10日(火)=RBA
11日(水)=カナダ中銀
12日(木)=SNBとECB
RBA( オーストラリア準備銀行 )
今回のRBAの政策金利のコンセンサスは据え置き(3.75%)。
ただ豪ドルは4日発表の7-9月期国内総生産(GDP)成長率が市場予想を下回ったことから、先週最も値を崩した通貨が豪ドルとなっています。(対ドルで2.00%下落)。
そのため、一部にはRBAが10日に利下げという意見もあります。
カナダ中銀( カナダ中央銀行 )
カナダ中銀の政策金利のコンセンサスは利下げですが、その下げ幅で意見がわかれています。
0.25%ではなく、0.50%の利下げ予想が増えています。
0.50%の利下げ幅はかなり大きいため要注意。
SNB( スイス国立銀行 )
グローバルに貿易摩擦の激化とトランプ政権による関税の拡大から、EURCHFはじり高に推移しています。
ただSNBはインフレ率が上昇しないかぎり通貨高は抑制したいというスタンスであるため、今回は0.25%の利下げがコンセンサス。
ただ0.50%の利下げを予想する向きもあり、この場合はスイスフラン安へ。
ただECBも連続利下げが予想されているため、EURCHFが反発したところは売り場になると想定しています。
ECB( 欧州中央銀行 )
最後は注目のECB。
ドイツやフランスの政治的混乱、ドイツ経済の失速から、ECBは連続利下げで対処するといわれています。
今回の利下げ幅は0.25%(誘導目標金利は3.00%へ)
ただJPMorganのチームが0.5%の利下げを予測していることもあり、今週のECBは要注目です。
総じて見れば、多くの主要中銀は連続利下げが予想されており、豪ドル円、ユーロ円筆頭に上値が重い展開になりそうです。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
シンプルトレードでは、リアルタイムで相場観やポジションを配信しています。
関連記事
https://real-int.jp/articles/2713/
https://real-int.jp/articles/2712/