米コアPCEデフレーターの結果に注目
昨日の米国時間に入り発表された小粒の経済指標の結果は強弱まちまち、為替市場で静かに進んだのは、サンクスギビング・デーを前にした調整でした。
米大統領選前から進んだドル高の調整から、EURUSDが昨日高値1.0544まで上伸、USDJPYが昨日安値152.99まで反落、しかし示現した時間は異なり、1日ではクロス円が売られています。
EURUSDは節目の1.05水準をしっかり回復、かなりまとまった買い戻しと想定しましたが、今週満期をむかえる巨大なオプション・ストライクの影響から反落となっています(後述)。
ダウは3日続伸、S&P500も7日続伸で両者は史上最高値を更新、ナスダックは4日続伸と堅調さを維持、一方で、ビットコインドルは大幅反落、週末を前に市場反応は一様ではありません。
トレードポイント
昨日の中盤にかなりまとまった買い戻しが入ったこともあり、1.05の大台で引けるだろうと思ったEURUSDですが、あっさり反落しています。
背景にあるのは、1.05付近にある今週満期をむかえる巨大なNYカットのオプション・ストライクです。
https://www.forexlive.com/Orders/fx-option-expiries-for-26-november-10am-new-york-cut-20241126/
昨日は1.0500で2.1bio(21億ユーロ)が満期をむかえました。
本日明日はどうか、1.0400-10で3.8bio、1.0490-1.0525では6.5bioもあり、実際、昨日は1.05付近に8.6bioもあったことになります。
確かに切れ目の良い水準ですので、わかるのですが、これだけあると流石にアップサイドに抜けるのは厳しい。
しかし、本日が終わると、1.0500には約0.6bioしかなく、サンクスギビング・デーの流動性が乏しいなかでは、アップサイドに走りかねない要因でしょう。
本日は、FRBが最重要視する物価指標である10月のコアPCEデフレーターが発表されます。
10月米国 コアPCEデフレーター(前月比):(予想+0.3%、前回+0.3%)
10月米国 コアPCEデフレーター(前年比):(予想+2.8%、前回+2.7%)
このところのディスインフレの一巡から、底入れ、反発予想、市場反応はドル買いがメインシナリオです。
残ったポジションは事前に決済するか、リバランスしてクロスとするか、判断したいと思います。
基本的にはサンクスギビング・デー前の調整継続と読みます。
こちらは有料メルマガより一部抜粋、時間をおいて配信しています。
こうした流れを加味したポジションの組み換え、市場参加者から伝わる裏事情、金融機関のレポートの概略等はSmartLogicFXのなかで展開していきます。
関連記事
https://real-int.jp/articles/2706/
https://real-int.jp/articles/2696/