米雇用統計の結果に注目
米国時間に入り発表された先週1週間の新規失業保険申請件数は、24.9万件(予想23.6万件、前回23.5万件)まで上昇、昨年8月第1週以来の高水準を記録しています。失業保険の継続受給者も着実な増加傾向を示しています。
7月ISM製造業景気指数ですが、46.8(予想48.8、前回48.5)と8か月ぶりの水準へ低下、雇用指数は2020年6月以来の低水準を記録。
昨日のこれらの指標から、労働市場の減速が鮮明となっています。
注意しないといけないのが、上述の労働市場の急減速を背景に、金利先物市場でこの先の大幅な利下げを織り込み始めていること。
Countdown to FOMCでは9月利下げの可能性が100%、この中で通常の2回分、つまり50bpの利下げ開始を27%も織り込んでいます。
年内最後12月はどうか、この会合まで3回のFOMCがありますが、4回以上、つまり100bp(どこかの会合で50bpの利下げ)の利下げの可能性も45.5%と織り込んでいます。
行き過ぎのような感じもしますが、急減速を示す経済指標の結果が飛び出すと、さらに一段の利下げを織り込み、リスク回避の動きが強まる可能性があります。
トレードポイント
こうした緊張感のなかで、本日は米7月の雇用統計の結果を待つわけですが、市場の予想値は以下の通り。
失業率:4.1%(前回、4.1%)
NFP(非農業部門雇用者数):+17.5万人、(前回、+20.6万人)
平均時給の前年比伸び率:+3.7%、(前回、+3.9%)
労働市場の減速を背景に鈍化予想、雇用関連指標は景気の遅行指標ですが、ここにきてようやく鈍化から減速、悪化の兆候か鮮明となってきました。
今回の場合、この通りか、これを下回る低調な結果がメインシナリオとなります。
今金融市場で進者はリスク回避の動き、教科書通り盤石なのはAUDJPYの売りでしょうは、円買いポジションであれば問題ないでしょう。
市場が完全に下をみているわけですから、雇用統計にとんでもなく強い数字(可能性は低い)が飛び出すと、買い戻しが急殺到します。
本日はこうした背景もあり、ポジションの管理はしっかりしたいところ。
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こうした流れを加味したポジションの組み換え、市場参加者から伝わる裏事情、金融機関のレポートの概略等はSmartLogicFXのなかで展開していきます。
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