ネイサン ロスチャイルド 危機で富を拡大した者達
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金融危機はチャンス
バブルと金融危機はセットなのでバブルの後に金融危機・株暴落がきます。
金融危機で破綻し消えていくお金持ちは多いです。
一方、昔から金融危機・株暴落の時に資産を増やした人たちもいます。
金融危機は富を拡大するチャンスの時・タイミングでもあるからです。
一番分かりやすい富の拡大方法は
バブルの時に現金化し
金融危機で叩き売られている株や不動産などの資産を買うことです。
とんでもなく安く買える時に、たっぷり買うのです。
暴落している時に含み損を大きく抱えている人は買いたくても買えません。
むしろ、売りたくなる時です。
この時に起きていることは富の移動です。
相場の本質を理解していない大衆の富が正しい情報を得て準備した人に移動するのです。
歴史から学ぶ
投資の歴史を見ていくと金融危機などで富を拡大する人たちがいることが分かります。
次のような人たちは、金融危機で大きく利益を拡大しました。
ネイサン・メイアー・ロスチャイルド
ウォーレン・バフェット
ジョージ・ソロス
ジョン・テンプルトン
一方で、金融危機で破綻し、消えていく投資家も多いです。
彼らの成功を、そのまま真似ることができないものもありますが、知っておくことは大切です。
ネイサン・メイアー・ロスチャイルド
ja.wikipedia.org/
ネイサン・メイアー・ロスチャイルドは金融の世界でかなり優秀な人でした。
1815年、ナポレオンがワーテルローの戦いで敗北し、英国の勝利をいち早く知ったネイサンは勝利した側の英国の国債を、まず大量に売ったのです。
ネイサンが売ったことで皆が英国が敗北したと勘違いし英国債に売りが殺到しました。
ネイサンは暴落した英国債を買い占めて巨万の富を築きました。
誇張があるともいわれていますが、有名な話です。
1825 年には金融危機が起きました。
英国の770行あった銀行の内 73行が破綻しました。
英国中央銀行のイングランド銀行は流動性不足に陥り、英国は瀕死状態に追い込まれました。
ネイサンはこの窮地を救ったのです。
手持ちのソブリン金貨をイングランド銀行に提供し危機を脱するまで供給し続けました。
この時、ネイサンは少額の手数料しか請求しなかったので、英国政府の信頼を得て、ロンドン金市場で支配的地位を獲得することになりました。
1830 年代には、政治家や外交官がロスチャイルドの通信ネットワークを使うようになりました。
ロスチャイルドの通信インフラは公的な通信手段より、かなり速かったからです。
単純に情報が早いだけではなく、ネイサンは大事な情報を早く掌握することもあったようです。
正しい情報を得て準備することで富を拡大することができます。
ウォーレン・バフェット
latestlaws.com/
1987年のブラックマンデーと呼ばれる株式市場の大暴落の際に、ウォーレン・バフェットは積極的に株を買いました。
毎回の金融危機の時にバフェットは叩き売られている株を買収し、富を築いていきました。
バフェットの成功の秘訣は、バフェット指数という相場の過熱感を測る基準を持っていたことです。
株式市場に過熱感がある時、つまりバブル時には現金ポジションを増やしていき、暴落したら積極的に買ったのです。
ジョージ・ソロス
1992年、ジョージ・ソロスはイギリスのポンドの暴落を予測し、大量のポンドの売りポジションを持ちました。
そして、ポンドは大暴落したので、この取引でソロスは数十億ドルの利益を上げ、一躍有名な投資家となりました。
ソロスの根底の考え方は次のようなものになります。
チャンスに備えて準備しておく。
私たちも、チャンスの時に備えて準備しておくことが可能ですが、多くの人は、バブルで買って暴落で売るのです。
ジョン・テンプルトン
templeton.org
1939年、第二次世界大戦が勃発した時点で、ジョン・テンプルトンは投資会社を設立し、安く叩き売られている株を大量に買い集めました。
大戦が終結すると、これらの株は急激に価値を上げ、彼は多額の利益を得ました。
金融危機は周期的にあるので、ジョンは毎回、同じように利益にしていきました。
ジョン・テンプルトンの基本的考えは次の通りです。
悲観の極みは最高の買い時であり
楽観の極みは最高の売り時である。
ウォール街に血が流れている時こそ最高の買い時だ。
金融危機は戦争のようなもの
経済にダメージを与える一番強力な破壊力を持つのが金融危機です。
経済的な戦争状態が金融危機です。
戦争時に富を奪われないことが大事です。
つまり、金融危機に巻き込まれないことが身を守ることになります。
日本人は、バブルで有頂天になりやすく毎回の金融危機で富が奪われていきます。
https://real-int.jp/articles/2440/
金融危機で富を拡大する
金融危機で富を拡大するために必要なことは次のことです。
正しい情報
正しい知識
相場の本質の理解
リスク管理
・レバレッジコントロール
・ストップロスを入れる
彼らが金融危機で成功したことを、そのまま真似ることはできないかもしれませんが、バブルの時は、ストップロスを入れてついていく(トレールといいます)
下落を開始したら利益確定し、暴落するまで待ち、暴落したら買いが基本です。
売りの反対側には必ず買いがある
株が大暴落して多くの人が売っている時に、売り一色、大量売りという印象が強いです。
しかし、大事なことは、約定しているということであれば、売りと同じだけの買いがあって約定しているということです。
暴落時は売っている立場でしか見ていませんので大量売りに見えますが、売りと同じだけの大量の買いもあるということを認識することが大事です。
この時に、売り手から買い手に富が移動しているのです。
落ちてくるナイフを掴むな
落ちてくるナイフを掴むなという格言があります。
この意味は、暴落途中の株は買うなということです。
長期保有で有名な某ファンドも、リーマンショックの時に、暴落している途中で買い、さらに暴落したのでロスカットしました。
実は、底で買ったつもりで下落途中で買ってしまうことは多いです。
タイミングが大事
投資家の視点は次のように分かれます。
①大衆は、皆が買っている株を買う
皆が買っているものを見ている
大衆は常に損をする
②少し相場を勉強した人は、値上がりしそうな株を買う
皆が見ていない株を見ている
暴落の予兆に気付かない
③大富豪は、暴落した時にごっそり買う
暴落のタイミングを見ている
金融危機が富を拡大すると理解
多くの人は、目先の動きしか見ていませんが、大きな流れをしっかり見ておくことが大切です。
金融危機を利益にするにはタイミングが大事で
投資はしっかり準備して待つことが王道だということです。
高い視点、鷲・イーグルのような視点が必要です。
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