ドル円のフラッシュ・クラッシュ
ドル円はなかなかのフラッシュ・クラッシュ(瞬間的な急落)でしたね。
ドル円は一時3.8%安の141.71円と、8月7日以来の安値に急落。200日SMAの142.29円を一時突破したのが急落の要因。
急速な円高のきっかけとなったヘッドラインとしては日銀。日銀の植田和男総裁が金融政策運営について「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」と発言したことを受け、日本国債は下落し、円高が急速に進行した展開。
日銀が来年にかけて、こうしたコメントがでるのは、ある程度予測されていたと思うのですが、それを無視する形で、152.00円レベルまでドル円を買い上げた11月のマーケット。
それが、日銀のタカ派のコメントがでると、(全く予想もしてなかったのごとく)ドル円が暴落するというのも最近の相場なんでしょうか?
ともあれこれは昨年の151.95円からの急落と変わらず。違うのは介入の有無程度。
再度の確認ですが、ドル円の月足を見てみると、昨年の151.95円からのドル円の急落も激しかったですが、sequentialではまだカウント7で相場の中段。
今回のドル円は月足でご丁寧に9-13-9を完成しているので、ドル円は下落余地しかないと想定していたのは変わらず。
ただ最近のマーケットは9-13-9を完了してから、下落をスタートさせるのに時間がかかります。
ドル円は売りという方針は変えなかったのですが、やはりきつかったのはドル円のswap cost(スワップコスト)。
1.00程度のドル円のshort(ショート)を引っ張ろうとしてたのですが、時間がかかりswap cost(スワップコスト)がきつくてキープしきれず。
ともあれ週足でも9-13-9を完成し、ドル円はやっと大きく値を下げました。
143円台レベルから短期ではドル買いに回ろうと想定していましたがこの月足の形でなにもせず、デイトレもいったんすべてスクエアに。
展開的には、はやめに利益確定してしまった形になりますが、今月は大相場を気持ちよく全部取るというよりも年末を控えて(できるだけ)収益でトレードを終えることをテーマにしていたので仕方ないところ。
日経平均がもう一段下落してくれれば、日経平均先物のlong(ロング)を検討中。
これでドル円は151.91円から141.71円まであっというまに10円暴落。
今年ドル円の上昇幅は24円程度なので、今年の上昇幅の半分近くを数週間で失ったことになります。24円上昇し、10円暴落したのでこれでひと相場終了。
昨日の相場を整理して、本日は米雇用統計前にリスクをとるかどうか検討します。
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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