家庭での電磁波対策にアースが重要
電磁波対策の基本はアース
家電に加え、スマホやPC、5Gといった家庭ではますます電磁波が増えています。
電磁波に関しては、ヨーロッパ諸国などに比べ日本では対策がずっと遅れています。
ヨーロッパでは子供への影響を配慮した対応が始まっています。
https://citizens-initiative-forum.europa.eu/blog/europeans-safe-connections-call-stronger-regulation-wireless-internet-schools_en
日本では電磁波の問題はまだ真剣に考えられていませんがヨーロッパでは健康に影響があるという考えが、政策になってきています。
今後、日本でも電磁波対策が迫られる可能性が高いです。
アースは感電対策ではなく電磁波対策
海外では、パソコンの電源ケーブルもコンセントも3芯で1本はアースになっています。
しかし、日本では、コンセントが2芯なので、電源コードもそれに対応した3芯のアース部分をケーブルにしているものがほとんどです。
日本でアース付きのケーブルが少なくなったのは、感電対策が進んだため不要と考えられたのでしょうが、電磁波対策においてはアースが必要です。
左:海外で標準の電源ケーブル
右:アースを別にしている日本の電源ケーブル
私は55インチの巨大なパソコンディスプレイを使用しているので電磁波が大量にでていそうに思われるのですが、実際に測定したら巨大ディスプレイからは電磁波はほとんど出ていませんでした。
アースをきちんと取っているからだと思います。
アースの付いた電子機器についての電磁波対策はアースをきちんと取ることで、ほぼ問題ないレベルになるようです。
ただし、パソコンのキーボードからは電磁波がでていました。
アースに関しても米国もヨーロッパなどではあるのが普通で、ないのは日本くらいだと言われています。
特にこれから家を建てることを考えている方は、事前に電磁波やアースについて考えておくと良いです。
コンセントを取り換える
アースを取る一番簡単な方法は電気工事士に依頼してアース線をきちんと取る3芯のコンセントに交換することです。
一戸建てでもマンションでも事務所でも3芯コンセントに取り換えることは可能です。
アース付コンセント
アース付のコンセントに代える場合、賃貸でも分譲でもマンションやビルの場合、管理会社に問い合わせの上、アースの引き込み線を確認してからの工事になります。
私の新宿事務所では、入居時に全てのコンセントを電気工事士に依頼してアース付の3芯コンセントに取り換えてもらいました。
パソコンやディスプレイなど電気機器の電源ケーブルにアースがあるものは電源ケーブルをつなぐだけでアースが取れます。
簡単な電磁波対策
アースを直ぐに取り付けられない場合、簡単な対策としては電磁波を発する機械から距離を取ることが挙げられます。
電磁波は距離の二乗に反比例するので、電磁波は電磁波がでているものから遠ざかることで急激に減衰します。
特にアースを取ったとしても一番電磁波が出ているのはWi-Fi機器だと思いますので、このような装置は、なるべく体から離すと良いです。
ヨーロッパでは子供をWi-Fi機器に近づけないように規制が進んでいます。
特に子供に影響が強い、ということだと思いますので、子供がいる家庭ではWi-Fi機器をむき出しにせず、子供の手の届かないところに置いておくと良いでしょう。
雷サージとは
アースを取る目的としては電磁波対策より、雷サージ対策の方がもっと大事ともいえます。
雷サージとは雷によって発生し、電源線、通信線、電気・電子機器に直接又は間接的に加わる一時的に発生する短時間の異常な過電圧や過電流のことをいいます。
雷の電流は非常に大きいため、雷が建築物や電線などに直接落雷した場合にはもちろん、近くに落雷しても誘導雷による雷サージ電流が電線に流れ電気設備に被害を与えることがあります。
都心部でも雷サージでパソコンが故障するケースは案外あります。
雷が発生する時は雹(ひょう)も発生しやすいです。
雷や雹の被害については無視している人が多いですが、激動の時代は雷や雹被害は無視できません。
電気線だけではなく、電話線やメタルのインターネット線なども雷サージ対策は必要です。
雷サージ対策は電気工事士免許がなくても、雷サージをカットする商品が販売されています。
電源コンセントに差す雷サージ器
電源タップに差し込むだけで雷サージ付きタップになります。
今回、電磁波対策とアースの基本部分だけをまとめました。
電磁波対策の基本はアースだと知ることが大事です。