ECBレーン専務理事の発言、FRBブレイナード理事の発言
昨日、EURUSDは米国時間に入り、当面の節目とみられていた1.2000のエキゾチック系のオプションの売りを粉砕、2018年5月以来の高値1.2011を示現しています。(注)https://www.ifinance.ne.jp/glossary/derivatives/der015.html
その後に発表された、米国8月のISM製造業景気指数が56.0と市場予想(54.5)を上回り、2018年11月以来の高水準を記録しました。
米金利が上昇、為替市場では多くの通貨に対して米ドルが買い戻され、EURUSDが高値圏より反落、USDJPYでは昨日高値106.15を示現しています。
この動きのなかで、ECBのレーン専務理事がオンライン形式のパネルディスカッションにのぞみ、「EURUSDの水準を目標にしないが、現在の水準は問題」と発言しています。
暗に、「EURUSDの現在の水準が高い」、あるいは「EURUSD高のスピードが速い」とけん制したわけで、EURUSDには利益確定の売りが殺到、その後、昨日安値1.1910を示現しています。
FRBのブレイナード理事がワシントンで講演にのぞみ、「新型コロナからの経済の不確実性に言及、今後数か月で追加緩和が必要」とハト派の姿勢を鮮明としました。
この発言を受けて、一旦上昇していた米金利は大きく反転下落へ、レーン専務理事の発言後の米ドルの買い戻しは一旦収束に向かいそのまま引けています。
トレードポイント
今週、この後に重要となるのは、金曜の8月の米国の雇用統計、本日はその前哨戦、8月のADP雇用報告の発表が21:15に予定されています。
昨日後半にEURUSDがレーン専務理事の発言で下落に転じたわけですが、この動きの中で、TC30分からEURUSDの買いサインが1.19332で飛んでいますので、買い建てています。
※TC=TwinCloud、SmartLogicFXのなかで頻用するインディケーター
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