リニア新幹線は事実上、死に体と化した(下)
前回の記事はこちら
https://real-int.jp/articles/2234/
まずは7月13日付毎日(夕刊)のベタ記事を転記する。
静岡県議会は13日未明の定例会議本会議で、自民党会派が提出した川勝平太知事に対する不信任決議案を否決した。
知事は2021年、同県御殿場市を「(特産は)コシヒカリしかない」とやゆした問題で、県議会の乱職勧告決議を受け、給与と期末手当の返上を表明していた。
しかし実際は返上していなかったことが今月判明。県議会で問題視されたことから、知事は返上の意向を改めて示していた。
決議案は12日、最大会派の自民党改革会議が、「(知事の言動は)県民の生命と財産を預かる職責にあるものとして信頼性を欠いている」などとして提出。
本会議の出席議員68人が記名投票し、50人が賛成票を投じたが、可決に必要な4分の3(51人)に1票届かなかった。同県議会で知事への不信任決議案提出は実に50年ぶり。しかも議会は、この問題の審議を延々と未明まで続けた。
さらには給与返上を留保するプロセスで自民党県議側から、絶妙な工作もあった。仮に可決しておれば知事は県議会の解散か失職に至るわけで、川勝知事の性格上、県議会解散・知事選再立候補の道となることは必至だった。
自民党側は、そこまで読んで「強力な対抗馬」を用意していたはずだ。つまり、大した問題でもないのに知事をやめさせる工作を指揮した自民党幹部の存在が、見え隠れしている。
評論家で毒舌のS氏は、ラジオ番組の中で、「マァ、言ってみりゃー、リニアの開通なんて、一体いつになるのかわかりゃーしないわけで、それを静岡県知事さえ、いなくなれば期限までに開通できると思っているヤツラがいるんだネ」と伝えていた。
もう一つ、興味深い「変化」を感じたのは7月1日付広報さがみはら(相模原市の広報)で、「未来は変わる 一歩先の未来へ」と一面トップ。
橋本駅(リニアの駅を建設中)周辺のドローンによる空中写真もあって大々的に、「まちづくり」をアピールしているのはいいが、一切、開通予定日萌姫の駆動日も記されていない。
これまでは明白に「2027年開通(品川↔名古屋)予定」と記してあったが、消去されている。つまり、関係者の多くはリニア営業への困難性と焦りを強めている証左といえる。
完成まで20年とは
JR東海はなぜ完成まで20年という区切りで予定期間を設定したのか。そこに何らかの科学的知見が働いたのか。・・・
続きを読みたい方は、「イーグルフライ」よりご覧ください。
2023/07/27の「イーグルフライ」掲示板より抜粋しています。