債務上限問題に進展観測

昨日は米国時間に入りバイデン大統領などから「債務上限交渉合意に自信」、「デフォルト(債務不履行)に至らないと確信」など、与野党合意に向けた前向きな発言が相次ぎました。
こうした変化(観測)を好感、米株は寄付きから堅調推移が続きダウが一時前日比の上げ幅を460ドル付近まで拡大、ナスダックに至っては年初来高値で引けています。
原油先物価格が3%近い上昇をみせるなか、資源国通貨主導でクロス円が買われ一段高、USDJPYも5/2の高値137.77に迫る137.71まで上伸、EURJPYも昨日高値149.24を示現しています。
トレードポイント
ナスダック筆頭に米株が上伸していますが、こうなると資産効果から、これまでの利上げなどの金融引き締め効果がはく落してきます。
こうした結果、来月6月のFOMCでの25bp(0.25%)の利上げ確率がじんわりと上昇、足元では26.1%まで上昇、今年の半ば以降に織り込んだ利下げも全般縮小しています。
様相としては高金利下のゴルディロックス(適温相場)のような状態、リスク資産である株や為替市場ではクロス円の上昇の援軍となっています。
債務上限問題も与野党の合意から完全に解決に至ったわけでもありませんが、金融市場は(合意に至ったものとして)見切り発車的な買いが先行しています。
どう考えるかですが、流れができてしまった以上、これに乗るしかなく、債務上限問題がこじれたり株価が反落してくればポジションをド転するだけです。
変数になりそうなのが、本日発表予定の5月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数と先週1週間の新規失業保険申請件数、特に前者は予想からブレるのが通例なので気をつけます。
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