米国の景気後退か中国のリ・オープニングか
市況と雑感
あれほど話題になったJGB利回りは結局0.40%程度に収まっています。
この意味においては先週の日銀の決定は功を奏しているわけですが、それに呼応してドル円は上昇しているわけではなく、現在129.20円前後で推移。
日銀の決定がJGB利回りに大きな影響を与えたことは確かですが、ドル円の値動きには結果としてあまり関係がなかったということになります。
今後のドル円のトレードの時に日銀の決定に翻弄されないようにしたいとおもっています。
今年のここまでの値動きを確認すると、対米ドルでのポンドの上昇が一番でオールトラリアドルが2番と続いています。
基本はドル売り。
ただここまでの値動きは一番動いているポンドドルでも年初が1.2084で現在1.2420なので、336pips程度の動き。
ただ昨年の9月26日の安値である1.0350から考えれば2,000pipsも急騰しているので、日足のテクニカルには調整サインがでています。
実際に一度は下がるのですが、押し目を拾われてあっさり値を戻すという展開が続いてなかなか調整のドル高が続きません。
そのため、もともとbull(ブル)なオールトラリアドルだけ少額ロングにあとは少し時間軸を狭めて、金曜日のような短期のトレードでもいいのでチャンス待ち。
下記のマイケル・ウィルソン(モルガン・スタンレーの米国株チーフストラテジスト)のコメントが年初のマーケットの動いをとらえていると思いますので配信します。
今年に入り、投資家の最大の懸念は、米国株式について誰もが同じ見通しを持っているように見えることでした。下落の度合いやリバウンドの大きさについては様々な見方があったが、大多数の投資家は米国の景気後退が早晩始まると予想していた。
しかし、1週間も経つと、コンセンサスは大きく変化し、特に景気後退に関しては、大きく変化している。
具体的には、景気のソフトランディングという考えを受け入れる投資家が増える一方で、景気後退の時期を今年の後半に延期する投資家も多くなっています。この背景には、中国の景気回復が加速していることや、欧州で天然ガス価格が暴落していることがある。
BofA
ここでも取り上げられているように、予想に反して、中国の景気回復が加速していることが、マーケットのセンチメントを変えつつあります。
この局面でうまくソフトランディングするのであれば、リスクオンでドル安継続?という流れになるのですが。。
このあたりの動きをもう少し追っていきたいところ。
年初の為替はドル円中心にvolatility( ボラティリティ)が高いので株には手をだしていません。
仮想通貨は土曜に少しだけEHTを買っています。(超長期ですが)
西原宏一のシンプルトレードの一部を抜粋してお届けしています。
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