新金本位制復活でグレートリセット?
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従来の金本位制は復活できないが
世界経済の発展で通貨量が増大し、金(ゴールド)の保有額を超えてきたことから1971年に金本位制は崩壊しました。
従って、従来の金本位制(ブレトン・ウッズ体制)のような金本位制は復活できないと判断しています。
金本位制とは
金(ゴールド)を、お金の価値の基準とする制度です。
中央銀行が発行した紙幣と同額の金(ゴールド)を保管し、いつでも金と紙幣を交換(兌換)できる制度です。
1971年の米ドルの金兌換停止(ニクソンショック)以降、ブレトン・ウッズ体制が崩壊し、先進国のほとんどは管理通貨制度に移行しました。
世界各国の通貨は金(ゴールド)とは無関係な変動相場性に移行したのです。
但し、現在でも各中央銀行は国の信用力の一つとして金(ゴールド)を大量に保有しています。
新・金本位制は導入可能?
過去の金本位制と同じ仕組みはできないものの新しい仕組みの金本位制は可能性があります。
新・金本位制(新金本位制)という表現をします。
新金本位制とは例えば、次のような金本位制のことで、こうすることで実現の可能性が高まります。
新金本位制とは
・保有金の何倍迄と制限して通貨発行(例100倍迄)
・金埋蔵量を担保にする
・原油や天然ガスなどの資源も含めたものにする
暗号資産(仮想通貨)と組み合わせることも可能です。
ロシアが検討している金本位制もこのような新・金本位制だと推測されます。
但し、この仕組みも金(ゴールド)の保有の何倍迄という制限をどんどん上げていくことで歯止めかからなくなる可能性はあります。
現在の通貨発行に歯止めが必要
現在、米国・日本・EUは、中央銀行が大量の通貨発行をして歯止めがかからない状態に陥っています。
この状況を打破するために、このような新金本位制を導入をする可能性はあります。
中央銀行が通貨を発行して国債や株などを買うことは禁止されているのに大量に買っていることが問題なので、金本位制の復活が求められるということです。
最終的には、各中央銀行による金(ゴールド)の争奪戦となる可能性が高いと、10年以上前からお伝えしていましたが、その序章が始まる可能性が出てきました。
https://real-int.jp/articles/1118/
金価格は長期上昇トレンド
金(ゴールド)は長期的に上昇方向である可能性が高いので買いだと判断していますが、このような金本位制が導入されると、金価格が上昇するだけではなく、金を産出するオーストラリアなどの資源国通貨も高くなる方向です。
一方、資源がないといわれる日本円は安くなる方向です。
現在の円安は、資源高により、その一部を先取りしているようにも見えます。
日本の金鉱山
日本には資源がないといわれますが、昔は黄金の国ジパングと呼ばれていました。
江戸時代末の開国時の日本の銀と金の交換比率が「銀1対金5」で世界は「銀1対金15」であったことから多量の金が海外に流出してしまいました。
また、日本の金鉱山は掘りつくされた感があります。
しかし、国定公園の中に金鉱山があるという話や幕府に知られたくないので金鉱山を閉山したという話もあります。
緯度と経度からも日本は金(ゴールド)などが産出される地域に位置しています。
金の隠語は塩なので、たとえば塩山は金山という意味です。
海岸から離れた地域で地名に塩が付く地域は金が出る可能性があります。
ちなみにインジウムという液晶ディスプレイなどに使われる透明電極ITOの材料である希少金属がありますが、北海道には世界で最大の産出量を誇るインジウム鉱山、豊羽(とよは)鉱山がありました。
2006年には、深く掘り過ぎ地熱でダイナマイトが自然発火してしまうため、金属鉱山としては閉山となりました。
金保有国ランキング
各国と各機関の金準備高ランキングです。 2022年2月末
金準備(トン)外貨準備に対する割合
1米国 8,133.47 67.6%
2ドイツ 3,358.50 67.3%
3IMF 2,814.04
4イタリア 2,451.84 64.3%
5フランス 2,436.47 59.6%
6ロシア 2,298.53 22.1%
7中国 1,948.31 3.5%
8スイス 1,040.00 5.8%
9日本 845.9 3.8%
10インド 758.00 7.3%
11オランダ 612.45 57.3%
12ECB 504.77
13トルコ 429.40 27.4%
14台湾 423.63 4.5%
15ポルトガル 382.57 72.8%
日本の金準備高が少ないのは外圧によって金準備高を押さえられてきたからだといわれています。
金準備には金の埋蔵量などは含まれていません。
産金国ランキング
産金国のランキングは以下の通りです。2020年
トン
1中国 380
2オーストラリア 320
3ロシア 300
4アメリカ 190
5カナダ 170
中国は世界最大の生産量がありながら、海外から金(ゴールド)を買っています。
基軸通貨を狙っているからだとされています。
南アフリカ共和国は金の生産量世界1位が長かったのですが、現在は深く掘り進んでコスト高になってきたので10位にも入っていません。
金埋蔵量ランキング
各国の金埋蔵量ランキングです。 2020年
トン
1オーストラリア 10,000
2ロシア 7,500
3アメリカ合衆国 3,000
4スーダン/ペルー 2,700
5インドネシア 2,600
6ブラジル 2,400
7カナダ 2,200
8中国 2,000
9ウズベキスタン 1,800
10アルゼンチン 1,600
全世界 53,000
今後、発見されるものもあるで目安です。
中国の産金量が1位であるものの、金埋蔵量が案外少ないです。
日本は都市鉱山と呼ばれるICや基盤などの廃棄物から金(ゴールド)を取り出す量が大きく、 独立行政法人「物質・材料研究機構」の試算によると、日本の金埋蔵量は約6,800トンとされています。
但し、うまく取り出すことができるのか不明です。
新金本位制復活はグレートリセット?
新しい仕組みの新金本位制復活がグレートリセットだとも言われています。
このグレートリセットという言葉が曲者で、詐欺的な誘導も多いのでご注意ください。
最新の新金本位制情報
この記事を書いた2022年5月には新金本位制は、あまり注目されませんでしたが、一年以上経過し、BRICSで新金本位制導入を検討していることが報道され新金本位制注目されています。
合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2240/
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激動、グレートリセットの時代の投資は金・ゴールドが一番重要です。
他では真似のできないような深い大事な記事・動画まとめです。
https://real-int.jp/articles/2219/
金融危機グレートリセットを利益にする重要記事まとめ
現在、金融危機が静かに進行中と判断しており、毎週、新規セミナーを開催しているようなレベルの濃い記事と動画をアップしています。
https://real-int.jp/articles/2189/