相場の本質を理解 時間的分析と報道を信じない投資必勝法
なぜなら、新型コロナウイルスの報道で最初、ニューヨークダウは少し下げたものの、その後、過去最高値を更新していったからです。
時間分析的に、ニューヨークダウは上昇から下落の転換点に位置し、下落しやすい時間帯に入った時、新型コロナウイルス拡大の報道がトリガーになって下落したと判断しています。
現在、世界の株価は米国株に連動しているので、日本株もニューヨークダウに連動して下落しました。
時間分析とは相場が一定の時間上昇すると反転下落する性質があり、これを分析して事前に知ることです。
上げ続ける時間や下げ続ける時間は一定であり、波をつくります。
相場は自然の一部であり、自然法則に従っているからです。
また、今週月曜日は日本株が暴落から反転上昇しました。
報道では、日銀の黒田総裁が市場に潤沢に資金を供給するとの発言を上昇材料にしていました。これも原因のひとつではありますが一番の原因ではないと思います。
月曜日の反転上昇は、時間的にも値幅的にも短期的に暴落から反発上昇のタイミングだったからです。
大切なことですが、報道をそのままうのみにすると常に相場の後追いになり、相場の本質を理解できません。
報道を信じていると、いつまでたっても損をするマインドセットである大衆心理から抜け出ることができないのです。
今回の暴落と反発では「時間分析」と「報道を信じないこと」と、「分かりやすい相場の時だけ投資・トレードをすること」が役立ちました。
最近の日経225(日経平均株価)は分かりやすい相場であり、推奨していた売りポイントである目先の天井から奇麗に下落しました。
そして暴落からの反発上昇ポイントも事前に分かりやすかったので、短期で取引されている人は「天井で売って底で買い戻す」ことができたのです。
その時々に分かりやすい相場は日本株・米国株・為替・商品(ゴールド・原油・穀物)と変化していきます。
その時々に分かりやすい相場に投資・トレードするという概念は、普通に聞いたら当たり前のことなのですが、一般的には、株に投資している人は株だけ、為替に投資している人は為替だけ、商品に投資している人は商品だけと分かれていることが多いです。
ちなみに今、日経225以外にはゴールド(金)やコーン(トウモロコシ)が分かりやすいと判断しています。
日刊ゲンダイWEB版にも掲載