アートのイノベーション
新しいムーブメントが始まった
今、世界の価値観が大きく変化してきています。
肩書より「アイデンティティ」「世界観」
能力より「人間力」「魅力」
知識より「体験」「経験」
凄いより「素敵」
損得より「ときめき」
価値の本質に気付き始めているということです。
何千年も認識されてこなかった、人にとって一番大事な本質が認識され始めているのだと思います。
新しいムーブメントに乗っていくことが大切です。
芸術家・アーティストの特権
芸術家・アーティスト・クリエイターは、世の中に大きな良いインパクトを与える特権・役割が与えられていると思います。
芸術家・アーティスト・クリエイターはイノベーターだということです。
大切な分野ほど、何が正しくて何が間違っているのか分からない混乱状態に陥っていることが多いですが、アートの世界も混乱が多いと思います。
今まで言語化されていなかったことを言語化することで芸術・アート業界の現状認識・問題点・どうすれば良いかが分かるので解説していきます。
業界の常識とは異なる部分もあると思いますが、あらゆる分野に常識の間違いが多いので、今まで違和感があった人には気付きがあると思います。
芸術家・アーティスト・クリエイターの違い
日本では芸術家・アーティスト・クリエイター・職人の違いを理解している人が少ないですが、次の分類説が有力だと思います。
生き方(アート的生き方)
①芸術家:最上だが頑なさが不評・多作を否定・ストイック
②アーティスト:バランスで最高峰
仕事(お金を稼ぐことが目的)
③クリエイター:ハイアマチュア・一般人
④職人:高精度な機械代わり・アマチュア
クリエイターと職人は「仕事」ですが
芸術家とアーティストは職業ではなく「生き方」です。
その間には見えない大きな壁があります。
言葉的にはクリエイターが一番凄そうですが、クリエイターは「芸術家・アーティスト」枠には入っていません。
芸術家とクリエイターの対立
1980年代以降マーケットは「クリエイター」の活躍で維持されています。
しかし、芸術家とアーティストはクリエイターに依存していながら、頑なに地位を譲っていません。
たとえば映画界なら、
「クリエイター主義」のハリウッド映画を
「アーティスト主義」のヨーロッパが徹底的に嫌っているのも、それが理由です。
ビジネスと芸術の分断を生んだ映画界史上最も忌み嫌われているビジネスマンがいます。
発明王の「トーマス エジソン」です。
1908年トーマス・エジソンはエジソン・トラストとも呼ばれる「映画特許会社」を作り映画撮影の特許多数を保有し、映画製作会社も経営し、活況を呈した映画業界を管理下に置き、利益を吸収する構造を作り大問題となったのです。
以来、近代芸術の分野では常に「ビジネス色」と「多作」が嫌われ続けています。
ある面正しい部分もあるものの、現代では時代錯誤といってよいでしょう。
芸術界ではミケランジェロや北斎のストイックさが良い、とされます。
その結果、多作であり、多分野で発明家であるレオナルド・ダ・ヴィンチは「芸術家やアーティスト」の枠からはみ出ているために評価はかなり低いです。
特にレオナルドの評価が低いのは、忌み嫌う発明王エジソンを彷彿させるからなのかもしれません。
様々な分野で本質を求め続けたレオナルドは現代的であり、目標とするのは良いと思います。
アーティストでありクリエイター、つまり
芸術としての創造性が高く、同時に
商業的にも創造性を発揮することが最強なのでしょう。
北斎のストイックさが素晴らしい
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北斎が75歳の時に書いたといわれる文章から北斎のストイックさを知ることができます。
現代文に訳すと次のような内容です。
6歳頃から写生をはじめ
50歳頃から数々の絵を描いたが
70歳前に書いたものは取るに足りないものだった
73歳でタコ・動物・昆虫・魚の骨格や草木など自然社会の姿を悟った
86歳で作品は進歩し
90歳で奥義を極め
100歳で人知を越え
120~130歳で、一点一点が生きているような絵になる
長寿を司る神よ。これが妄想とならないように見守ってください。
まさに生き方です。
作品は作者の分身のようなものです。
単純に作者の才能や知恵を使った作品ということではなく、
生き方や人間性も含めて作品に表現されるものだという認識がとても大事だと思います。
北斎は清貧という言葉がふさわしい生き方だったのですが、本当は少し意識を広く持つことで、お金を得ることも可能だったと思います。
私たちはピカソから学ぶことが可能です。
ピカソはお金のリテラシーも持っていた
ピカソは絵画の才能だけではなくお金の稼ぎ方のリテラシーも持っていました。
2例紹介します。
①ピカソがワインのラベルにデザインした時、その報酬は、お金ではなく、そのワインで受け取りました。
tabelog.com
ピカソの名声の上昇に合わせてワインの価値も上がります。
つまり、ピカソは自分の作品の価値の上昇と、ワインの熟成による価値の上昇の両方を得たのです。
ちなみに、このワインの空き瓶だけで、8,138円の値札がついていることがありました。
②ピカソは、日常生活の少額の支払いでも小切手を使いました。
小切手をもらった店主は銀行に持ち込んで現金化をせずに「ピカソの直筆サイン」として保管する人が多いだろうと判断したのです。
小切手が換金されないとなると、実質的にピカソは現金を支払うことなく買い物ができたことになります。
小切手に額面以上の価値を与えたのです。
お涙頂戴の作品は邪道
感動させるテクニックを駆使した、お涙頂戴作品は邪道だと思っています。
世の中にはビジネスとして成功させるために「感動させるテクニック」を駆使した作品があります。
感動させるテクニックを駆使すれば、観る者を感動させることが可能です。
これは、人をコントロールしたいという「コントロールスピリット」です。
そしてコントロールスピリットは間違ったマインドセットです。
そのような作品は一時的に人気になったとしても邪道であるため、普遍的な価値がありません。
間違ったマインドセットによるコントロールスピリットは映画・音楽・講演・書籍など、様々な分野で使われています。
本人は無意識だとしても観る者を感動させることを目的にすることが多いです。
テクニックによる感動ではなく自然に人の心に響いた感動が本物です。
あまりにも作為的に作られた感動は拝金主義の匂いがします。
テクニックで感動することに慣れると観る側は勿論、作る側も感受性が低下します。
本物の感動と偽物の感動の区別がつかなくなり
「感動したから良いもの」と誤解することにもなります。
音楽にも、お涙頂戴が当たり前のジャンルがあります。
コントロールスピリットが氾濫
コントロールスピリットは世の中に氾濫しています。
感動させることを目的にする人が多いからです。
・宗教的な人
・セールスマン
・マーケッター
・講演家
・一部の拝金主義のクリエイター
感動が行動(購入)を促すために、安っぽい作られた感動が演出されます。
コントロールスピリットに気付かない
多くの人が名著としている有名な書籍があります。
「人を動かす」デール・カーネギー
「影響力の武器」ロバート・B・チャルディーニ
これらのタイトは
「人を動かして成功しよう」
「影響力の武器を身に付けて成功しよう」
という露骨なコントロールスピリットのメッセージです。
書籍の内容は良いのですが、書籍のタイトルがコントロールスピリットそのものです。
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書籍のタイトルは本を読む動機になるので、悪い動機で読むことになります。
人をコントロールしたいという間違ったマインドセットを刺激するタイトルなのです。
しかし、ほとんど全ての人がこれらの書籍タイトルを見て違和感がないのは、コントロールスピリットが当たり前の世界に生きているからです。
本質を理解し、混乱を解消することが価値を生みます。
動機が愛だと、コントロールスピリットとは無縁です。
見えない部分、動機が大切
作品を創る時に「神は細部に宿る」という表現があります。
細部まで、こだわることが全体の完成度を高めるという意味です。
しかし、作品を創る時にもっと大切なことは人の目では見えない部分です。
見えない部分とは動機です。
愛を動機にすることが、全ての分野で大切です。
どんなに、細部までこだわった作品を創っても、動機が悪いと価値は低いです。
才能を活かした作品であっても動機が悪ければ、本来の才能を発揮した作品とはいえません。
なぜなら、どんなに感動した作品であっても
愛が動機の作品は観る側にも創る側にも真の良い結果をもたらしますが、
悪い動機の作品は観る側にも創る側にも真の良い結果をもたらさないからです。
これは大事なことなのですが、アートでもその他の分野でも抜け落ちていることです。
表面だけ真似しても何故か、たどり着かないと思っていたとしたらこれが原因なのかもしれません。
もちろん、いくら動機が良くても才能や知恵がなければ、良い作品を創ることはできません。
使命の切り口でアートの本質を知る
ここで、芸術・アートの本質を理解するために使命の本質とマインドセットについて簡単に解説します。
使命の本質やマインドセットの本質を理解することで、アートの世界の本質が見えてきます。
使命の視点からすると、アートとは視覚・聴覚だけではなく次のような分野を網羅していると思われます。
映画(視覚・聴覚)
絵画(視覚)
音楽(聴覚)
書道(視覚)
香水(嗅覚)
料理(嗅覚・味覚)
小説・書籍・文章(知覚・創造性)
試験問題(知覚・創造性)
最近、アート思考が流行しているようにアートは多くの分野を取り込んでいくトレンドです。
使命の本質とは
使命の本質を正しく理解するには複数の視点が必要です。
①個性を発揮していく
与えられているものを発揮することです。
・性格・才能・役割
・知性・知恵
・感性・センス・美意識
・ユニークさ・オリジナリティ
・創造力
②正しいマインドセットを身に付ける(動機が愛)
③正しいマインドセットを拡大する
④世の中を本質的に良くする
⑤間違ったものを正しくする(混乱を解消する)
⑥7つの富を拡大する
使命の本質を理解するにはこちらをお読みください。
https://real-int.jp/articles/1223/
使命とは生き方
使命とは、
✕何をすべきかではなく(運命・宿命・右か左か)
✕何をしたいかでもなく(ギャンブル好きの使命はギャンブル)
〇どう生きるかです。(個性を発揮し、世の中を本質的に良くする)
芸術家とアーティストがアートな生き方をしていることと同じく使命も生き方です。
つまり、芸術家とアーティストは使命的だということです。
作品は、作者の分身です。
作品は、作者の生き方などを表現するものなので、どう生きるかが極めて大切です。
遊びと仕事と社会貢献が一体
使命的は、遊びと仕事と社会貢献が一体となる生き方です。
自分の好きな、やりたいことをやると
お金を得られるし
社会貢献にもなるということです。
使命とは生き方であり、仕事も本来は生き方なのです。
生活費を稼ぐことだけを目的に仕事をするのは本来の仕事ではありません。
遊びと仕事と社会貢献が分断されることで、多くの問題を生みます。
遊びと仕事が一体と言う方は増えてきていますが、遊びと仕事と社会貢献が一体は他に聞いたことがありません。
シンプルで見過ごしそうな要素ですが極めて本質的な大切なことです。
芸術家・アーティストの生き方
遊びと仕事と社会貢献に一体となるということは芸術家・アーティストの生き方の本質は次のようになります。
① 創作活動は楽しく
② お金がもらえるので仕事であり
③ 世界に良い価値を創造するので社会貢献です。
3つのバランスが崩れると本来の姿から外れていくことになります。
ここで大切なことは、価値を創造することが抜けやすいことです。
つまり 「世の中を本質的に良くする」が抜けるのです。
自分のやりたいことをやるのが大事なのですが、愛を動機とした上で、次の視点が必要なのです。
・世界に良い価値を創造する
・世界に良いインパクトを与える
・間違ったものを正しくする(混乱を解消する)
ちなみに、お金を稼ぎたいだけを動機にすると使命から外れますが、お金が必要なので、皆が良い方向に変革する価値ある作品をたくさん創るは正しいです。
清貧が良いのではなく、7つの富をバランス良く拡大することが大切であり、それが本来の富の捉え方です。
観る人に与える価値
世の中を本質的に良くすることは良い価値を生むということです。
正しいマインドセットで愛を動機とする本質的な作品は、観る人に次のような価値を与えます。
観る人に与える価値
・自分の価値に気づく
・生きる勇気を見出す
・元気を得る
・励まされる
・ビジョンが与えられる
・生き方や意識が良い方向に変化する
・良い行動に進む
・イノベーターとなる
・心が喜ぶ
心が喜ぶとは、いつも喜んでいるということです。
単純に気持ちが高揚する・感動・共感ということではなく、自然な喜びの日常です。
正しいマインドセットで愛を動機とする本質的な作品は良いメッセージ性を持つために普遍的な価値を持つことになります。
つまり、その作品は
社会の宝
社会の富
になるということです。
正しいマインドセット
仕事でも投資でもスポーツでも何をするにも正しいマインドセットが大事です。
特に芸術・アートの世界では正しいマインドセットは極めて大切です。
作品と作者の価値を決めるからです。
正しいマインドセットの基本は3つです。
①愛されている存在 愛が動機(最高の動機)
②存在だけで価値がある(最高のセルフイメージ)
③人生には世の中を本質的に良くする使命がある(最高の目的)
これは心が喜んでいる状態です。
心が喜んでいる状態で作られた作品は観る人の心を喜ばすことができます。
3つの基本の中で一番大事なことは愛が動機だということです。
正しいマインドセットの詳細はこちらをお読みください。
https://real-int.jp/articles/1199/
正しいマインドセットが価値を生む
誰も言及してこなかったかもしれませんが、正しいマインドセットで愛を動機にすることが作品に価値をもたらします。
芸術家やアーティストがクリエイターを嫌うのは、お金儲けが動機になっていることから拝金主義の匂いを感じるからです。
クリエイターが、正しいマインドセットを身に付けお金儲けを目的にするのではなく愛を動機にすると作品とクリエイター自身の価値(存在価値)を高めることになります。
同じことは芸術家やアーティストにも当てはまります。
芸術家やアーティストが自己中心的な怒り・恐れなど悪い感情を動機にするのではなく、正しいマインドセットで愛を動機にすることで作品の価値と作者の価値を上げることになります。
正しいマインドセットを持ち、愛を動機にすることで創造性が高まり、収益にもつながることになるでしょう。
間違ったマインドセット
正しいマインドセットの動機は愛です。
間違ったマインドセットの動機は次のような悪い感情や悪い欲です。
・怒り
・悲しみ
・裁き
・お金を儲けたい
・自分の力で自分を高めたい
https://real-int.jp/articles/558/
間違ったマインドセットの特徴は次のとおりです。
・自己中心
・人をコントロールしたい
・拝金主義
・仕事は生活の糧を得るため
・自虐的
・他人と比べる
・偉くなりたい
・依存・無責任
・自分の価値観がない
・高潔さがない(品がない)
間違ったマインドセットとは、まだ成熟した本来の大人になっていない思考パターン・行動パターン・価値観と考えると分かりやすいかもしれません。
(子供の感性は大事です)
自己中心でも自己満足でもダメです。
怒りや悲しみを動機にする作品は少なくありません。
また、お金儲けが動機であることが多いでしょう。
作品は、本人の分身のようなものなので、作品の価値を高めるためには、自分が正しいマインドセットを持つこと、本来の成熟した大人になることが大切です。
自分の器が問われるということです。
間違ったものを正しくする
間違ったものを正しくすること、つまり混乱を解消することも大事な使命です。
私たちが目にする映画には良くも悪くもメッセージ性があります。
映画インディージョーンズなどの冒険や探求のストーリーには共通する隠れメッセージがあります。
indianajones.fandom.com
次のような隠れメッセージです。
・誰も知らない宝・知恵は秘境にある
・真理は遠いところにある
・真理は近いところにはない
・苦労して手に入れたものに価値がある
・簡単に手に入れたものには価値がない
・昔から限られた人だけに伝承されてきた奥義が大事
・深淵な真理は複雑
・頑張れば運が味方する
これらのメッセージはヒット作品を作る要素になっているかもしれません。
しかし、一つ一つを解説しませんが、どれも本質的に間違いがあると思っています。
真理はシンプルで、ごく近くにあることが多いです。
あまりに身近すぎて気付かなかったり、言語化や表現化ができていないだけなのです。
たとえば、正しいマインドセットの3原則は極めて大切なのですが、シンプル過ぎることと、多くの人が自分でもそう思っていたと言うほど当たり前にみえるので価値の高さが分かりません。
①愛されている存在 愛が動機(最高の動機)
②存在だけで価値がある(最高のセルフイメージ)
③人生には世の中を本質的に良くする使命がある(最高の目的)
さらに、いくら価値があっても当たり前のようなことだったことから、数千年間、誰も言語化していなかったので認知されていないのです。
https://real-int.jp/articles/1201/
このように認識していなかった大事な本質を文章や映像などで表現していくことは極めて創造的で価値があります。
観る者の生き方を良い方向に激変させるほどの大きなインパクトもあります。
間違ったものを正しくすること、つまり混乱を解消することは、イノベーションにつながる、まだ手付かずの大事なアートの役割の一つだと思っています。
一番大事な切り口が、まだほとんど映画化されていないのです。
同時にマンネリ化したストーリー展開の打破にもなります。
映画グレイテストショーマンのメッセージ性が弱い?
グレイテストショーマン(The Greatest Showman)という映画があります。
多くの制作費と労力を使って見栄えがする好作品です。
しかし、作品のメッセージ性を高くできる余地が大きいので作品の価値が限定的になっていると感じています。
もったいないのです。
この映画だけではなく、本質的なメッセージ性が弱いものが多いです。
次に3つの価値観のうち一つだけでもメッセージ性を取り込むことができれば作品の価値を大きく上げることになります。
①愛されている存在 愛が動機(最高の動機)
②存在だけで価値がある(最高のセルフイメージ)
③人生には世の中を本質的に良くする使命がある(最高の目的)
なぜならば、観る人の価値観が良い方向に変革することで、社会全体が良い方向に変革するからです。
観る人の価値と社会の価値が上昇する作品は極めて価値がある作品です。
一番大切な価値について、ほとんど全ての人が見逃しているということは、反対に見れば大きなチャンスだということです。
世の中を良い方向に変革する意識が低い
価値の高い作品を創ることが、芸術家・アーテイスト・クリエイターの使命です。
世の中にどのような価値を提供できたかで作品の価値と作者の価値、存在価値になります。
自分の表現したいことが世の中を本質的に良くする方向であれば、その作品は価値を持ちます。
自分の表現したいことが、世の中を本質的に良くする方向でなければ、その作品の価値は低く自己満足になってしまいます。
「自分の作品が、世の中を良い方向に変革する」という意識がなかったとすれば、極めて大事な意識が抜けていたことになります。
作品を創る時の具体的なイメージ
作品を創る時の意識が大切です。
世の中に良いインパクトを与えたいという思いを持って
それをいかに分かりやすく受け入れやすく表現するか
という意識が極めて大切です。
今、お読みのこの記事も、アート業界の方々に本質を理解いただくことで
飛躍して欲しい
良いインパクトを世の中に与えて欲しい
という願いで書いている作品です。
まず、本質を理解することが大切です。
世間には「複雑なものに価値がある」という間違った概念があり、作品をあえて複雑にしてしまうケースもありますが、これは間違った世界観に迎合することです。
本質は常にシンプルだからです。
芸術家・アーティストとクリエイターのチーム
使命とは仕事と楽しみと社会貢献が一体となる生き方であり、同時にチームで達成するものです。
アートの世界で皆が使命的になることで
芸術家とアーティストはお金のことも考えるクリエイター寄りになり
クリエイターは、お金だけではなく生き方も含めた芸術家・アーティスト寄りになります。
そして、芸術家・アーティストとクリエイターがチームとなって自分の得意分野を役割分担するのも良いと思います。
一人ひとりに個別の役割がある理由はチームを形成するためです。
芸術家・アーティストもお金のリテラシーが大切
この世界はお金とは無縁ではないので、芸術家とアーティストもお金を稼ぐリテラシーを高くする必要があります。
もちろん、正しいマインドセットを身に付けることも大切です。
使命では7つの富を拡大することが基本です。
お金・才能・知恵・愛情・環境・自分・使命の7つであり、お金のリテラシーは、富全体を拡大するための試金石です。
使命とは7つの富をバランス良く拡大することですが、お金のリテラシーは富全体を管理する能力です。
お金を稼ぐリテラシーを欠いてもいけませんし、
お金を稼ぐだけに注力してもいけません。
バランスが大切です。
他人と比べない
特に芸術家・アーティストは他人と比べないことが大切です。
自分と他人を比べることは間違ったマインドセットに基づくことだからです。
芸術家・アーティストは次の意識が大切です。
・愛を動機にする・正しいマインドセット
・社会に価値を提供する
・自分に与えられたものを最大に活用する
・やりたいことをやる
・自分にしかできないことをやる
パティーヌを自分でやる
ベルルッティー Berlutiという超高級靴があります。
パティーヌ Patine という革にグラデーションをつけて染色していく手法を使うことで有名です。
ベルルティーのパティーヌはプロのカラリストが魔法の液体を使って、丹念に時間をかけて染色していくことで靴が作品となるという概念です。
綺麗にカラリングしていくことで靴の価値が高くなります。
この画像はコルテCorthay社の人気モデルにパティーヌしたものです。
パテーヌで靴の価値を高めることは大賛成ですが、個人的にはパテーヌは自分でやるものだと思っています。
基本にプロの言うことを鵜呑みにしないことが大事だと思っており、上手な絵は描けないものの、パティーヌだったら自分で簡単にできるからです。
自分が一番自分の好みや合わせる服を知っているので、自分に合ったカラリングができます。
つまり、自分でバティーヌした方が自分にとって良いものができると思っています。
魔法の液体は東急ハンズや楽天でもスピランという名称で販売されています。
アセトンで元の色を落として好きな色にしていきます。
パティーヌは色を付けていくものではなく、色を付けてから落としていくものなので素人でも簡単です。
そして、ムラなく塗るのは難しくてもムラを作るのは簡単です。
自分の好みに仕上げていくには自分の美意識や価値観が必要になります。
これは、アート作品全てに当てはまると思います。
観る側の美意識や価値観が大切です。
スティーブ・ジョブスのように、いつも同じ黒いセーターという価値観もありますが、個人的には違和感があります。
有名だから価値がある
高額だから価値がある
ではなく、
自分が好きだから価値がある
という意識が大切だと思っています。
観る側に求められていること
アートの世界は創る側だけではなく観る側にも求められることがあると思います。
メッセージ性が弱い、もったいない作品が多かったり、感動させるテクニックを駆使する作品が存在するのは観る側にも責任があると思っているからです。
観る側に求められること
〇自分の価値観がある
〇価格と無関係に自分で良さを判断できる
〇権威者のいう価値ではなく自分の価値観で判断する
〇品性
〇正しいマインドセット
〇本質を理解する
創る側と観る側がともに正しいマインドセットで、本質を理解し、感性・美意識・センスを発揮することで、お互いの価値を高め、イノベーションにつながるのだと思います。
アートがイノベーションをもたらす
イノベーションとは世の中を良い方向に変革することです。
愛を動機とする正しいマインドセットで本質的な作品は普遍的な価値を持つことになります。
作品が社会の富となるからです。
たった一つの映画が世界を良い方向に大きく変革することも可能です。
特に映画はイノベーションを起こす最先端分野だと思っています。
世の中を本質的に良い方向に変革するメッセージを広く伝えることができるからです。
カンヌ国際映画祭に参加した記事も合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/2117/
説明不足の部分が多かったと思いますが、順次言語化していきたいと思います。
本質を言語化することが社会全体の富を拡大するイノベーションの第一歩だからです。
https://real-int.jp/articles/1201/
https://real-int.jp/articles/1200/
関連記事
https://real-int.jp/articles/1015/
https://real-int.jp/articles/1021/
https://real-int.jp/articles/1000/
https://real-int.jp/articles/1012/
https://real-int.jp/articles/862/
https://real-int.jp/articles/2117/
参考書籍
「ビジネスと人生に飛躍をもたらす使命の本質」(幻冬舎)
https://www.real-mission.com/amazon1/