地政学リスクは続く
FRB人事案採決見送りから不透明感
今週は目立った経済指標の発表はなく材料難でした。
米国の上院銀行委員会はFRB議長を含めた5名の人事案の承認を見送っています。結果、2月中旬に予定されたパウエル議長の議会証言の日程調整もつかなくなっており、3月のFOMCに向けた、追加の情報発信が途絶えています。
この後、2週間すると、FOMCメンバーや地区連銀総裁がメディアなどへの自分の情報発信が禁止されるブラックアウト期間が3/5に始まってしまいます。
あと2週間ですので、これから、FOMC関係者らの講演等を通じて、金融政策への手がかりをみつけにいくことになります。
依然残る地政学リスク
さて、露のプーチン大統領が要求しているNATO(北大西洋条約機構)の東方への拡大とウクライナのNATO非加盟に関し、西側諸国は拒否の姿勢を貫いており、侵攻リスクは変わりません。
時をさかのぼる2014年2月27日、露はソチ冬季五輪終了の4日後にクリミアに侵攻していることから、そうした再来を指摘または非常に警戒する周囲の市場参加者が急増しています。
週明けの2/21は米国ではプレジデンツデ―の祝祭日ですから、取引を見送る市場参加者も多く、昨日一日の値動きはどちらかというと緩慢でした。
明確な金融政策の方向性がみえなく、日銀の「指し値オペ」の継続性やどう着地するかもわからない地政学リスクにわれわれは対処しなければならないわけで、不確実性が大きすぎます。
来週以降も難しい展開が続きそうです。
リスク量を上手くコントロールしながら続けてまいりましょう。
有料メルマガ「Smart LogicFX」の内容を一部抜粋してお届けしています。
詳しいポジションはSmart LogicFXにて配信しています。
【関連記事】
https://real-int.jp/articles/1157/