世界一高い住宅は?価値と価格
世界一高額な家
まず、世界で最も高額な家はインドのムンバイにあるようです。
“Antillia”と名付けられたこの家は、1000億円以上かけてインドの大富豪が建設した私邸とのこと。
ja.wikipedia.org
27階建てで、600人のスタッフを収容できると言われるこの家は、世界で最も高額な住宅です。
世界一高額なマンション
一方、世界で最も高額なマンションはモナコにありました。
motorheadmagazine.jp
“Odeon”と名付けられた、この地中海を見たわせるマンションは300億円以上と価格が推定されており、中にはウォータースライダーつきのプールまであります。
世界一広い家
一方、広さで言えば、アメリカのテキサス州にある”Mesa Vista Ranch”も負けていないようです。
chassmiddleton.com
総工費250億円以上、約2万6000 平方メートルと、家の敷地内に牧場まであります。
高層住宅と広大な戸建て
ここでポイントは、高層住宅の方が、広大な敷地を持つ戸建住宅よりも高くなる、ということです。
住宅価格は「土地の価格」+「上物の建物価格」の合計金額になりますが、高層マンションの方が上物の建設にはるかにコストがかかるからです。
つまり、アメリカのような広大な敷地がある国では、家にお金をかけなければ、かなり広大な敷地に住むこともそれほど難しくはない、ということもいえます。
(余談ですが、ニューヨークは世界で一番地価が高いと思われがですが、実際は現在、モナコや香港の方が高いようです)
ここで改めて日本でも周知のタワーマンションについて考えてみましょう。
ニューヨークでも東京でも、タワーマンションが高額なのは、まず立地、つまり地価が高いところに立っているから、高額になるわけです。
次に、例えば高層の建物を立てるには、当然、地上2階程度の建物を建てるより、耐震も含めてより複雑な計算や工程を必要とするし、当然建築素材にもよりお金がかかります。
したがって都心のタワーマンションは高くなります。
景観が大事
高層マンションと地上数階程度の家の最大の違いは、景観でしょう。
東京で言えば、都心の一等地に建っているマンションは利便性もありますが、そうでないところに建っているタワーマンションというのは、言い換えれば、「景観のために高い家賃を払っている」と言っても過言ではないです。
今回は最高額のマンションと家との比較であるので、一見あまり参考にならないと思われるかもしれませんが、日本でも都会と田舎との比較で考えれば本質はだいたい同じです。
日本でも東京では坪単価数百万でも、地方では数万円のところもあります。
家はどのようなライフタイル、どのようなところにお金を使いたいか、すごく頭を使わせるところでもあります。
極端な例ですが、仮にOdeonに住める金額、300億円あるとすれば、同じ金額でアメリカなら広大な邸宅も買うことができます。
モナコという街で最高の景色にお金をかけるのか
アメリカの広大な土地で優雅にのんびり暮らすのか
また100軒タワーマンションを買ってホテル代わりに自由に住むこともできます。
(一旦ここでは税金などのことは考えないとして)
更にタイやマレーシアでは、例えばリッツ・カールトンホテルが経営するマンションなども購入できます。それらを購入し、全世界に家を買って旅をするようなこともできます。
ライフスタイル
家という切り口は自分が望むライフスタイルを考えるのには、格好の材料です。
景色にも広さにもこだわりがなくて、飽きっぽい性格ならそれほどお金をかけず賃貸にして、旅行するときはホテルに泊まる方が合っているでしょう。
また、家は購入する場合は、資産価値を考えることになりますが、日本では人口減少していることや二極化が進んでいるために、一部のエリアを除いて家を買っても資産価値としての家は、ほとんど上昇しない、ということがあります。
「価値と価格」を知るシリーズは各分野で最も高価なものを知り、モノの価値とお金に関して気づきを得ることで、より豊かなライフスタイルを得るヒントになればと思っています。
なお、世界一番は、どんどん更新されていきます。
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