人助けに注意?
人を助けることは使命ではない?
大事な話なので、誤解を恐れずに書きます。
今まで、「私の使命は人を助けることです。」という人に何人もお会いしましたが、そのほとんどの人は的外れでした。
「人を助けることが使命」と言った人の多くは使命から外れていったのです。
使命は社会貢献的なのですが社会貢献が使命ということではありません。
同様に、使命は多くの人の助けになりますが、人を助けることが使命ではないのです。
いくつのケースを解説します。
1.本来、法律や制度を整備して、大勢の環境を改善することが使命なのに、数人の人の人助けだけで終わってしまうケースがあります。
数人の人助けをしたことで、本来の使命から外れてしまうケースです。
使命の本質の理解がされてないことが原因です。
2.最初は愛が動機(与えることが動機)だったのに本人が気付かないうちに皆から感謝されたり賞賛されることが嬉しくて、賞賛されることが目的になるケース。
本人は無自覚ですが動機が自己中心的に変化してしまったことが原因です。
3.弱い人なら助けることができる、コントロールスピリットから人を助けるケース
コントロールスピリットは本人の自覚ができない自己中心な動機です。
4.被災地で水が不足しているのに大量の食べ物を送って、本人は送ったことで満足しているようなケース
単なる的外れです。
5.お金に困っている人にお金を貸したら、その人は詐欺師で、そのお金は、詐欺の資金に使われたケース
知恵の不足が原因です。
どれも使命から外れていたり的外れですが、「私の使命は人助け」として実際に助けている人は賞賛されることはあっても、その問題点を指摘する人はまずいないので、方向修正されることがほとんどありません。
もちろん、電車で困っている人を助けてあげるというようなことは当たり前で良いことですが、人助けすれば良いというものではありません。