米国債イールドカーブは再びスティープ化へ
FRBが量的緩和策縮小の検討に入ったにもかかわらず、米国金利は逆に大きく低下。最近の米金利の低下は2段階で進んだことも含まえて詳しく見ていきます。
太陽光発電は割安という笑止千万
経済産業省の資源エネルギー調査会は、2030年の発電コストを試算し公表した。この結果は、今夏に発表予定の「エネルギー基本計画」に反映される予定だが、これは太陽光の本格的な「主力電源」化を後押しすることを意味することでもある。
「対称的」なインフレ目標って、なに?
英国中銀やカナダ中銀は、ECBとは違い、インフレ目標は2%であるが±1%というバンドが設定され、2%を中心に1~3%の間での推移が認められています。
ECB戦略検証の深い意味
ECBは、「ECB新戦略」を発表した。マクロと金融の相互連関性の高まりを反映し、今後は両者を一体的に分析する形に改め、声明文や議事要旨の体裁も変更する。
原油市場の3つの「謎」
ガソリンや原油の需要が、経済正常化に伴って急増していたとすれば、在庫は例年よりも急速に減少していても不思議ではないが、そうはなっていない。原油市場の現状は、確かに需要超過状態だが、ストックの過剰在庫のことを考慮すると、必ずしも現在の需給が逼迫しているとは言いにくい。にもかかわらず、価格だけがかなり高い傾向にある。
FRBは雇用の実態を見誤っている
FRBパウエル議長は、「ワクチン接種が増え、雇用の伸びを抑えているパンデミック関連要因が和らげば、今後数カ月で雇用は上向く。」と述べたが、雇用回復には4つの関門があると考えられる。
労働供給制約による米賃金上昇はなお問題
賃金が上昇している要因は、失業保険給付上乗せ措置だけではない。経済活動が再開されつつあるなかで労働需要が盛り上がる半面、感染懸念や失業保険給付上乗せ措置により、労働供給が増えにくくなっていることが、最近の賃金上昇の原因と考えられる。
バイデン流経済戦略に2つのリスク
バイデノミクスは米国の将来を見据えた需要重視の経済政策だが、同時に大きなリスクをはらんでいる。 こうしたリスクの上に米中の厳しいバトルが予想されるわけで、バイデン大統領の実力が問われよう。
イラン大統領選挙後の中東情勢
ライシ次期大統領の登場は、イランが新たな政治局面に入った事を意味する。大統領選挙後のイラン情勢について検討し、それがイラン核合意の協議や、湾岸諸国との関係回復の動きにどのような影響を与えるかについて考察する。
高騰を続ける原油価格の裏側
原油価格の上昇が目立つが、金融市場を左右する米国の長期金利(10年物国債利回り)は、原油価格との相関が高いので、景況の回復を急ぐバイデン政権は、どの様な対応を考えているのかを注視してみる。
米国5月コアCPIでの動揺はない
FRBが発表した「ベージュブック」では、米経済が一段と上向いたとの判断を示した。景気回復に伴い雇用は確実に増えた一方、人手不足も鮮明となり、賃金上昇圧力も強まっている。コスト増と価格上昇は今後数カ月続くとの見方が多い。
米軍のアフガン撤退が米中関係にもたらす影響
バイデン政権の対外政策を振り返ると、第1に多国間メカニズムの再構築に努めていることがわかる。一方で、自国と同盟国の国益を守る姿勢も明確に示している。その事例の1つとして、「アフガニスタンからの米軍撤退」が挙げられる。この撤退により、パキスタン・中国が政策協調をはかり、より結びつきを深めることは十分あり得る。
FRBと市場のミスマッチは続く
米国の金融市場を巡る「インフレ論争」が繰り広げられ、インフレ関連データの発表のたびに、ドルの円相場も108円~110円台前半での狭いレンジに終始している。 2022年早々のテーパリング開始を念頭に、早ければ7月中旬からテーパリングの必要性に言及するのではとの見方もあるが、供給サイドが次々に正常化するとしてもテーパリングを織り込むのは時期尚早であろう。
仮想通貨(暗号資産)の相場動向
仮想通貨の価格高騰の原因、その後急落の原因は何だったのか。仮想通貨ができた背景も踏まえて考えてみます。
FRBも予測不能なモノ、ヒトのボトルネック
FRBは自然失業率という考え方を捨て、望ましくないインフレの兆候が見られない限り雇用の最大化に努めることにした。今後のFRBが100%正しい金融政策運用を実施していけるか考察した。
中東地域の2つの大統領選挙とエネルギー価格
米国はエネルギーの安定供給と安定価格化に結びつく中東政策をとると考えられる。 原油の供給サイドでは、中東地域で5月と6月に予定されているシリアとイランの2つの選挙に注目してみた。 両選挙の結果は、今後の中東地域での秩序形成に大きな影響を与える可能性がある。
テーパリングとは
景気の循環から中央銀行は「緩和」や「引き締め」といった調整をおこないます。 「緩和」では量的緩和(QE)を行いますが、浸透して経済が立て直せるとQEを徐々に減額し最終的にゼロにします。こうした減額にかじを切ることを「テーパリング」といいます。
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