日銀金融政策決定会合へ向けて
2013年の4月、黒田日銀が発足して量的・質的金融緩和が導入された時、その当日の会見で当時の黒田総裁が何と言ったかですが…。
「戦力の逐次投入はしない」と明言しました。
では、今回、緩和の修正に逐次撤退をしないかですが、
(1)マイナス金利解除はほぼ決定的。
(2)ETF(上場投資信託)の買入れですが、3/11にTOPIX(東証株価指数)が前日比で-2.3%下落しても、買い入れを見送り、こちらも撤廃の可能性が大。
(3)現在1.0%をめどとしているYCCの上限ですが、これも全撤廃するかどうか。
(1)はほぼ完全に織り込まれ、(2)は撤廃でも、売りを呼ぶ可能性は低そう(3)が微妙ですが、一時的に円買いとなっても続かない可能性があります。
(3)は撤廃しても、満期が到来するJGB(日本国債)はその分市場から買うとすれば、残高は維持できますし、QT(量的引き締め)は遠い先の話です。
どのような包括的なパッケージが発表されるか次第ですが、この程度ですと、大きな影響はないかもしれません。
そもそも、マイナス金利解除しても緩和的な環境が続き、実質金利がほぼ-2.0%で推移するわけで、追加利上げが続かない限り円買いも一時的となる可能性があります。
先週の日経電子版の報道でもほぼ無反応ですので、耐性は出来つつあるようです。
しかし、これが確定したわけではなく、あくまでメインシナリオの1つとしてのぞみたいと思います。
完全に過渡期、「必ずこうなる」はないので、ポジション管理も含め、慎重に扱いたいと思います。
ポジションの組み換えや売買指南、市場参加者から伝わる裏事情、金融機関のレポートの概略等はSmartLogicFXのなかで展開していきます。
有料メルマガSmartLogicFX等より抜粋してお届けしています。
【関連記事】