公開日 2020年9月2日

駆け込み需要の反動も 増税後10月相場は下げ圧力が強まる

いよいよ10月1日から消費税が増税されます。消費増税は消費者が買い物を控えるため、景気は悪化。その対策が必要になります。
駆け込み需要の反動も 増税後10月相場は下げ圧力が強まる

そもそも政府が行う基本的な景気対策は、①減税 ②金融緩和 ③公共投資の3つです。今のマイナス金利の中、金融緩和の余地は少ないですし、赤字財政なので公共投資も限定的です。景気が悪化傾向にある現在、増税は景気悪化が顕著となりやすいです。このタイミングでの増税は世界的にも異例です。

今年、NYダウが上昇しても日経225(日経平均株価)はあまり上昇せず、NYダウが下落すると日経225は追従して下落する傾向が強かったですが、その原因の一つが今回の消費増税だと思っています。9月はそれなりに駆け込み需要があったと思いますが、10月はその反動で消費が急減することが予測できます。

さらに悪いことは軽減税率の導入により、会計などが複雑化したことです。ハンバーガーを座って食べるために買うと(店内飲食)消費税は10%で、テークアウトだと8%です。レジ改修も必要になりますし、企業の経理担当は売り上げや経費を8%と10%に分けて計算する必要があるので手間が増えます。

すでに日本の税法はかなり複雑。複雑になるほど生産性が落ちます。税制を含めて全ての分野でシンプルにすることが大切だと思います。また、本来は、消費増税する前に無駄な歳出を抑えることが大切ですが、その動きはないようです。ちなみに財政悪化は景気悪化要因になります。

日経平均の上昇は限定的

今回、税収が足りないから消費税を増税するわけですが、消費増税が景気を悪化させれば、所得税は減る方向になりかねません。そうなると、消費増税した分を超えて税収が減る可能性があります。

過去に消費税が5%、8%と増税された時も消費は悪化しました。そもそも消費税3%が導入されたのは1989年、バブルのピークの時でした。政府はバブルで空前の税収があった時にさえ、赤字を増やしてきました。政府もバブルに乗ったといってもよいでしょう。

今年の日経225相場は消費増税を織り込んで弱含みになっていたので、10月1日から材料出尽くしで、いったん上昇する可能性もありますが、その後は景気悪化による下げ圧力が強くなっていくと判断しています。

材料出尽くしとは相場が材料を織り込んでいるため実際の材料が出た時に反対に動くことです。10月に入って日経225が上昇したとしても、現在、長期的には高値圏という認識なので、「目先の高値で日経225のレバレッジ1倍の売りポジション」を持つ戦略は変わっていません。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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