公開日 2020年8月4日

米WSJの記事が話題“ポジショントーク”のうのみは損をする

先日、不思議なフェイクニュースがありました。
米WSJの記事が話題“ポジショントーク”のうのみは損をする

名門のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「ヘッジファンドのブリッジウォーターは15億ドルのオプションを市場下落に賭けている」というタイトルの記事を書いたことです。

このタイトルの意味は、暴落すると大きく儲かるポジションを大量に持っているということなので、タイトルが相場暴落の警告に見えます。

ブリッジウォーターは運用総額が16兆円規模の世界最大のヘッジファンドです。

その創業者で共同最高投資責任者、市場最強の運用者ともいわれるレイ・ダリオ氏はウォールストリート・ジャーナルの記事に怒り、ブルームバーグに「ダリオ氏、自身のヘッジファンドで株安見込むポジション一切ない」というタイトルの否定記事が出ました。

レイ・ダリオのようなヘッジファンドは、そもそも売りと買いを組み合わせて保有し、バランスをどんどん入れ替えるため、ある時点のポジションの一部だけをピックアップすれば全く異なる印象になります。

フェイクニュースには大きく分けて2つあります。
1つは本人の発言や考えとは全く違う内容の報道です。
記者やメディアが事実にバイアスをかけるものです。
今回の件はレイ・ダリオも言うとおり、多くの記者はセンセーショナルなタイトルを付けたいため偏ったものになるのでしょう。

フェイクニュースの2つ目は、ポジショントークといわれる本人の発言とは同じものの本人の考えとは全く違う内容の報道です。
本人が自分の利益になるように反対の情報を流すのです。

ニュースは発言どおりなのですが、発言が思っていることと逆のケースで、厳密にはフェイクニュースとは言わないでしょうが読者目線ではフェイクニュースです。

例えば有名な投資家ジョージ・ソロスが、「金(ゴールド)の下落を予測する」という発言が報道されると、実際にその報道を見た人たちが売るので金相場は下落します。

しかし本人は、下落したところを買うのです。

つまり自分は上がると思い、買いたいから「下落する」と言っていったん価格を下げさせてから買うのです。

最初に売った人は安値で売ってしまい気付くと大きく上昇していたということになります。

ちなみに実際のレイ・ダリオの相場感は下落を見ていると思いますので、レイ・ダリオの否定記事自体もポジショントーク的に見えます。

一般の人は単純にニュースを信じてしまうので、金融リテラシーの第一歩は一般のニュースをうのみにしないことです。




日刊ゲンダイWEB版にも掲載

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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