物件の取得戦略
物件の取得戦略
不動産投資で成功するための3つのステップ
①200万円台~300万円台の額の小さな不動産を購入する
不動産投資だけでなく新しいことを始める時に、最初から大きな目標を立ててしまうと、ギャップが生じてなかなか達成できませんので、最初は小さいことから始めるのをお薦めしています。それが200万円台~300万円台の額の小さな不動産になります。
②現金購入
中には最初から億単位の物件を買う方もいます。ローンを組んで借金をすることに対して、メンタル的に平気な人もいるのです。例えばFX を例にとると、レバレッジをかけてどんどんトレードできる人なのか?それとも自分はそういうのは苦手で、レバレッジは低めで堅実にトレードしていくのか?その違いだと思います。
通常は、何億も借金をしてしまうのはメンタル的に耐えられない方が多いです。そこでおすすめしているのは、最初は小さな物件で、多少失敗してもそれほど打撃にならないように、現金で買っていくことです。
ただし今は金利がとても低いので、一つのやり方として現金は手元に置いておいて、ローンを組み、何かあっても現金があるからそこから補填できるという方法があります。そうすれば、リスクは低く抑えられます。まずは、200万円から300万円ぐらいの不動産を購入しましょう。
③実質利回り10%以上を狙う
なぜ最初に区分マンションがおすすめなのかというと、管理が楽だからです。区分マンションは、管理費修繕積立金を毎月払います。そして、掃除や電気の交換等も全て外注して業者が対応してくれますので、管理が楽になります。
もう一点、おすすめのポイントは、物件が豊富にある点です。今の時期でも、利回りが10%以上のものがたくさん出ています。大阪や京都の方は利回りが低いので、10%以上のものを紹介できませんが、神奈川の方は割と利回りが高いものも出ているので、関西よりも関東のほうが今はおすすめです。
部屋のタイプは1Kを選ぶ
次に、部屋のタイプの選び方について説明していきます。投資に関しては、1Kが適しています。その理由は、部屋の広さと賃料に関係があります。6坪の1Kが6万円だとすると、12坪の2DKはいくらでしょうか?12万円のように感じてしまいますが、単価と総額との関係でそうではないということです。6坪の1Kは6万円・坪1万円ですが、12坪の2 DKは、賃料が約10万円前後・坪8千円程度になります。よって、6坪の1Kの方が投資効率は良いのです。
投資をするには1Kが合っていますが、よく言われているのが、例えば1棟マンションを全部1Kにした時のリスクの高さです。2DKは、ファミリーや新婚などが入るため、ニーズが安定していて且つ長く住んでくれる可能性もあります。よって、自分で1棟マンションを建てる際には、1Kと2DKを混在させるような造り方をするケースが多いですし、お勧めしています。
最初の1戸は現金購入が原則
先程も現金購入の話をしましたが、なぜ現金購入にこだわるのかについて説明していきます。これは、不動産の失敗事例を基に考えるとよく理解いただけると思います。
①入居者が退去したあと、次の入居者が決まらない
少し家賃を下げたり、家賃は下げずに家具付きで貸し出したりすることができます。
②賃料が入らないのでローンが払えない
ローンがないから賃料が入らなくても平気です。
③売却したいが、売却してもローンが残ってしまう
ローンがないからいつでも売却できます。ローンを借りていて抵当権がついている場合、抵当権が外れないと売ることができません。そうすると任意売却や、最悪の場合は破産ということになってしまいます。
現金で買っていると、このようなリスクはまったくありません。今は低金利なので、現金は手元に置いておいて、お金を借りることも一つの手段としてはあると思います。
実質利回り10%以上を狙う
実質利回り10%以上を狙うメリットについて説明していきます。そもそもなんで実質利回り10%になるのでしょうか?これは、表面利回りと実質利回りの差が2%~4%あるからです。表面利回り12%以上のものを探していくことが重要で、手取り額を重視していきます。
賃料収入からは、
・管理費、修繕積立金
・固定資産税
・PMフィー
・火災保険
・その他、空室・退去後の修繕費
などの経費が引かれます。実質利回り10%あると、このように経費を引いてもマイナスにならず手残りがあります。実質利回り10%以上あると、リスクはかなり軽減されます。
リスクの高い物件を知っておく
次に、リスクの高い物件について説明していきます。リスクの高い物件を知って、その物件を選ばないようにしましょう。では、リスクの高い物件とはどのようなものでしょうか?
・いったん入居者が出ると、なかなか次が決まらない
・転売しづらい
・不動産価格や賃料が景気に左右されやすい
このような物件になります。では、具体的にはどのような不動産でしょうか?
・築年数が経っている不動産(1981年以前に建てられた不動産)
・ひと部屋が小さい不動産(1K14㎡など)
・賃貸が成り立たないような地域の不動産
・供給過剰地域にある不動産
・事故物件
このような不動産になります。
1981年に耐震基準新耐震基準に変わりましたので、それ以前に建てられた不動産は地震に弱く転売しづらいと言われています。1部屋が小さい不動産も、一定層からの需要はありますが、古くなると転売しづらいです。賃貸が成り立たないような地域の不動産は、不便な場所にある不動産のことを指します。
供給過剰地域にある不動産は、1Kがたくさんあって、競合がたくさんいるような地域にある不動産のことを指します。事故物件は、自殺等の事故が起こった不動産のことを指します。このような不動産はリスクが高いので、なるべく避けるようにしてください。