米経済のリスタートが大幅に後退しているにも関わらず、米株は続伸
15日の米株は景気敏感株を中心に買いが入り、4営業日続伸。この背景には、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待が大きく影響しているようです。
そして米国政府と米金融当局の速やかな対応が米株を支えています。しかし、米大手銀行の決算は、不良債権が増えるのはこれからだとする見方も台頭。
「V字回復ない」と米銀決算が示唆、貸倒引当金は2008年以来の高水準
米国政府と米金融当局の速やかな対応で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を理由とした不良債権の急増は回避できた。だが、米大手銀行の決算は、不良債権が増えるのはこれからだというメッセージを送っている。
JPモルガン・チェース、 シティグループ、ウェルズ・ファーゴの米銀3行による4-6月(第2四半期)の貸倒引当金は合計で約280億ドル(約3兆円)とアナリスト予想を上回り、金融危機のピークだった2008年10-12月以来の水準に達した。3行とも、米国で新型コロナの猛威が続き、経済見通しは悪化したと指摘した。
失業者は急増したが、当局の政策措置により個人は遅滞なく債務支払いを続けることができており、銀行が提供した支払い延期オプションの利用も多い。JPモルガンは、消費者向けローンで最も一般的なカテゴリーでは支払い延滞率が前年同期比で下がったか、変わっていないと明らかにした。支払い延期が認められたクレジットカード保有者や住宅ローン利用者も、大半は支払いを継続しているという。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を理由とした不良債権の急増は回避できた。だが、米大手銀行の決算は、不良債権が増えるのはこれからだというメッセージを送っている。
出所 Bloomberg
JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は「今回は通常のリセッション(景気後退)ではない。リセッションの影響は今後目にすることになる」と予想。
加えて「当局が打ち出したあらゆる政策措置の影響で、すぐには表れてこないだけだ」とコメント。彼の予想するように、リセッションの影響を今後目にすることになるのであれば、米株は早晩反落することになります。
米金融緩和の影響で、ユーロドル中心にドルは軟調。
ただJPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が予想するように、リセッションの影響を今後目にすることになるのであれば、早晩米株は反落。
そしてドル円の下落も鮮明になると考えています。
■FXと株
ドル円=106.90円
ユーロドル=1.1410
ユーロ円=122.05円
AUDドル=0.7000
豪ドル円=74.90円
NYダウ=26,870(+0.9%)
日経先物(Sept)=22,905円
▲FX option
ユーロ・ドル: 1.1255 (2.72億ユーロ)、 1.1270 (3.82億ユーロ)、1.1320 (5.19億ユーロ)、 1.1350 (20億ユーロ)、 1.1375 (3.92億ユーロ)、 1.1380 (4.45億ユーロ)、 1.1400 (8.53億ユーロ)、 1.1435(5.7億ユーロ)、 1.1440 (2.67億ユーロ)、 1.1450 (7.12億ユーロ)、1.1550 (8.8億ユーロ)
注目のストライク: 1.1350 (18億ユーロ 期限7月20日)、 1.1400 (18億ユーロ 期限7月20日)
ドル・円: 107.00 (3.34億ドル)、 107.25 (5.76億ドル)、 107.30(5.56億ドル)、 107.35 (4.1億ドル)
注目のストライク: 106.00 (13億ドル 期限7月17日)
ポンド・ドル: 1.2510 (3.69億ポンド)
豪ドル・ドル: 0.6980 (5.73億豪ドル)
ドル・加ドル: 1.3495 (4.6億ドル)、 1.3590 (3.25億ドル)
NZドル・ドル: 0.6510 (5.68億NZドル)
出所 Bloomberg
■FX and 日経先物のposition
▲ドル円
1.4のshort.
stop=108.60円越え
買い注文を下記のように設定しています。
0.2@106.35円
0.2@106.30円
▲日経先物 option
日経平均(Sept) 1.00のshort
日経先物が23,000円台にのせてくれば、shortを少しずつ増やすか、もしくはPutの購入を検討中。
そのため、stop lossを24,000円に上げました。