FRB ブレイナード理事の講演と米ドルインデックスの行方

今朝のFRBブレイナード理事の「経済と金融政策の見通し」と題する講演ですが、やはり今後の米国の金融政策を占うという観点で示唆的な発言がありました。
「労働市場の早い回復ペースが維持されるかは不透明、リスクは依然下向き、現在の金融政策の長期化に加え、新たな政策が必要となる場合も」と述べ追加の措置に言及しています。
金融市場はこれを、現在日銀が採用して長期金利の上昇に上限を設定するYCC(イールドカーブ・コントロール)ととらえ、米株は引けにかけて一段高となっています。
■トレードポイント
3月中旬以降の全般的なリスクオンの局面のなかで、上昇をけん引してきた、AUD、NZD、CADなどの資源国通貨は、TC30分でみても対米ドルでモメンタムがなくなってきました。
ここにきて、米ドル売りの主役におどり出そうなのがユーロ。
中央銀行の外貨準備の米ドルからユーロへの資金シフトが静かに進行している可能性があります。
米ドルインデックスの中長期のチャートでみますと、3月中旬の103.50付近から大きく反落。
ユーロの構成比率が57.6%もあり、ほぼユーロ相場を映しています。
米ドルインデックスは、足元で96.20割れと一段安も視野に、EURUSDでは3/9の高値1.1495が視野に入りますが、1.1500を抜けてくると、一段高となる可能性も大といえそうです。
TC30分でみて、モメンタムがありそうなのは、EURUSDに加え、EURJPY、EURAUD、EURGBPなどのユーロクロス、TC30分を使い、EURAUDやEURGBPの買いも面白いかもしれません。
USDJPYは、再び夏場の円高が意識される時期に入りました。
8月のUSDJPYの騰落を直近30年で計りますと、20回が下落、10回で上昇となり、アノマリー(法則)として十分成立します。
背景等は次回で分析します。
以下の米ドル売りポジションが継続です。
●USDJPY☆☆☆
ポジション:106.985のショート
ストップ:108.00(←念の為ストップをあげておきます)
●EURUSD☆☆☆
ポジション:1.1325のロング
ストップ:1.1200
現在のポジションサイズ、★★
(★1個で口座内の証拠金使用率が6%)
※TC=TwinCloud、SmartLogicFXのなかで頻用するインディケーター
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