日米同盟深化 1ドル120~130円視野に??

Real Intelligenceに松島さんと出演しています。政治的な側面からの120円へのドル円の上昇にもふれていますので、ぜひご視聴ください。
米国の円相場に対する見方が変わってきた
この動画でもふれていますが、最近米国の円相場に対する見方が変わってきていることを指摘しているアナリストがふえています。
現在半導体の生産は、ほぼ中国、韓国、台湾で独占状態にあります。もともと半導体の生産は日本が5割をこえていました。
しかし、それを是正しようと米国が目論んだ超円高が、半導体の生産地を、日本から、アジア諸国へ移動させてしまった。これは半導体のサプライチェーンを危険なものにした。
それをもとに戻すために、依然過度の円高に推移しているドル円相場を120~130円に戻せばいいのではないかとの論調。
こうした見方が武者さんを中心に増えてきているというわけです。下記の武者さんの記事を参照。
日米同盟深化、1ドル120~130円視野に
~地政学が引き起こす円独歩安~
円の独歩安が進行している、日足でみれば年初来円は独歩安である。週足でみれば2016年からの円高トレンドは完全に終焉したようである。月足でみれば、円は2011年の大天井の後2020年に二番天井を付けた形勢が濃厚である。長期円安が始まったかもしれない。
日米同盟の深化が円安を惹き起こす。円安で日本経済を立て直すことは米国国益にとっても重要と考える。円安で日本の景況は様変わりする。製造業競争力は激変する。コロナ後日本への観光客は急増するだろう。企業収益は飛躍し、賃金上昇が始まるだろう。
https://www.musha.co.jp/short_comment/detail/279
これに僕が何度か指摘している菅政権のスタンスを加えると、基本的にドル円がgame changeしたとの考え方は変わらず。
視点を直近のマーケットに戻すと、あまり注目度は高くありませんでしたが、28日のFOMCでの声明では「景気の現状認識を上方修正し、最近のインフレ率上昇は、主として一過性の要因を反映している」と指摘。
この声明が景気刺激策の引き揚げを急いでいないと認識され、10年債利回りは1.61%へ反落、ドルも軟調に。
前述のように基本的にインフレが進行し、ドル金利が上昇し、ドル円は底堅くなると考えていることは変わりませんが、3月までのようにドル金利の急騰が続くわけでもなく、いったんもみ合いながら底堅く推移するという見方に変えました。
言い換えればCOVID-19から景気が回復しているのは米国だけではなくカナダは欧州も同様であるため、それらの通貨も買い戻しがでるということにもなります。カナダと欧州はその典型。
その意味においてはオセアニアは先頭を走っていますが、それはある程度マーケットに織り込まれているのでこちらも基本押し目買いで。
3月のようにドル円が一方的に続伸するイージーなマーケットは続きませんが、円安トレンドは続くと想定しているので全て円安のpositionにしています。
シンプルトレードで配信した内容の一部を掲載。
詳しいポジションは、シンプルトレードにて配信しています。
GWに向けて
GWに入るので、年末ご紹介させていただいたように、2冊本をご紹介させていただこうと思います。
2025年、2030年、2040年の予測本はけっこう売れており、書店にも並んでいます。僕もけっこうこうした本は読みました。
その中で面白かったのが、やはり
「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 〜安宅和人」
相場とは関係ありませんが、僕は視点を変えるという意味で下記のような本を読みます。
「センスは知識からはじまる~水野学」
GWのお時間がある時にぜひ。