新型コロナウイルスを恐れない・ワクチンなどを正しく理解する

人にとって大事な分野ほど混乱が多く、混乱を解消することが極めて大切です。新型コロナウイルス関連の報道などに間違いが多いことから、かなり混乱しており専門家の間でも認識の差も大きいです。
新型コロナウイルスを「ただの風邪」と認識する人から、「強毒性のウイルス」と認識する人まで大きな差があります。
「恐れ」の感情は認識力を低下させるため、「新型コロナウイルスは恐い」と思うことが認識力を低下させ、混乱を拡大する傾向があります。新型コロナウイルスに対して感情を使わずに、どういうものかを知性を使い、正しく理解することが大切です。
日本は欧米より人口に対する死亡率が圧倒的に少なく(米国の1/37)、同じウイルスとは思えないくらい差があります。その理由は日本や東アジア地域の居住者は抗体がある程度できており、すでにワクチンを接種した状態に近いかららしいです。
マスコミは視聴率を高くするために不安や恐れを強調する傾向があるため、報道には大きなバイアスがかかっています。特にPCR検査には大きな混乱があると思います。
PCR検査における混乱
決定的な間違いには次のようなものがあります。
(1)PCR検査の陽性者を感染者としている
報道では、PCR検査の陽性者を感染者としていますが、陽性の人と感染者では大きな違いがあります。陽性とされた人のうちに感染していない人が含まれています。検査で新型コロナウイルスの断片が検出されただけでも陽性、つまり感染者と判断されてしまいます。
陽性というだけで感染者扱いにするのは慣例としてもおかしいです。
人によって異なりますが、もし感染したとしても約8割の人は症状がなく治癒します。また、症状があった人でも軽度から中等度の症状がほとんどで、しっかり寝ることで入院せずに回復します。
(2)症状が出てない人がPCR検査を受けている
本来、PCR検査は、症状や状況から新型コロナウイルス感染の可能性が高いと判断された人が受けるものですが、症状が出てない人が検査を受けています。
勘違いしている人が多いのですが、PCR検査が陰性であっても検査後に感染して陽性になる可能性があるので「感染者ではない」という証明書は存在しません。
ところが、感染者ではないことを証明するためにPCR検査が使われていることから無症状なのにPCR検査をするケースが増えています。結果的に、陽性と出たものの感染していない人や無症状の陽性者も増え、報道では感染者が増えることになります。このように症状がない人を検査するようなことは過去にないことです。
(3)PCR検査数を報道しないで、陽性者(感染者)だけを報道している
報道では陽性者数(感染者数)だけを報道し、母数(PCR検査数)を報道していません。症状が出ていない人のPCR検査数が増えれば陽性者が増え、感染者数が増えているように見えます。統計的に正しく判断するには検査数も必要です。
(4)PCR検査の感度
PCR検査は感度を上げると感染していない人でも陽性になることが多くなります(疑陽性)。感度の増幅に必要なサイクル数(CT値)を上げるわけですが、この感度(CT値)は国によって違います。
各国のPCR検査の感度(CT値)が異なることは一般に認識されておらず、感度(CT値)もほとんど公開されていません。感度(CT値)の違いを認識しないで各国の感染者数を比べても意味がありません。英国と日本は感度(CT値)が高いので疑陽性も多くなります。米国も二国に準じて高いです。
(5)新型コロナ感染者の死者数が間違っている
新型コロナ感染者の死亡者数が実際の死亡者数より多くなっています。この理由は2020年6月に厚生労働省から全国の病院へ「PCR検査などで新型コロナの感染が疑われる死亡者は原因の如何を問わずにコロナ患者として届けるように」との 通達があったからです。
極端なケースだと新型コロナ感染者が交通事故で死んでも新型コロナ感染の死者になります。これは米国でも同じで、交通事故で死んだ人に死後にPCR検査をして陽性であれば、新型コロナ感染で死亡したことになるほどです。新型コロナ感染で死亡すると助成金をもらえるからです。世界的に水増しされているようです。
ちなみに日本では20歳以下の新型コロナウイルスでの死者はいません。
風邪と同じ?
普通の風邪でも毎年、免疫力が低下した高齢者や生活習慣病を持つ人が多数死亡しています。新型コロナウイルスは基本的には風邪と同じですが、一般の風邪より感染力が強く、肺炎となり重篤化することが多いので軽視はできません。十分気をつけることが必要です。
交通事故での死亡者数やインフルエンザ死亡者数と、日本での新型コロナウイルスの死亡者数を比べてみると、どのような対応をすれば良いかがわかります。
交通事故での死亡者数 約 3200人
2018年インフルエンザ死亡者数 約3300人
2020年新型コロナウイルス死亡者数 約3400人
新型コロナウイルスの死亡者数は交通事故やインフルエンザより少し多いくらいです。インフルエンザと同等以上に気をつける必要があります。
しかし、一般の人で交通事故やインフルエンザを避けるために家に篭る人はいないので、過度に反応するのも変です。
「新型コロナウイルスは怖いもの」と連日報道されてきたことから、新型コロナウイルスに感染するより圧倒的に、うつなど精神的に不安定になったり、心身症になっている人が多いと思います。SNSが荒れたり、自警団が登場して他府県ナンバーの車にキズをつけるような行動が現れたのも、その結果です。
冬になると新型コロナウイルスに感染する人が増えますが、これは冬になると風邪をひく人が増えるのと同じです。低温、低湿度となるためにウイルスが存在しやすくなることと、人の免疫力が落ちて感染しやすくなるからです。1月~3月は日本では寒さが増すことで感染者も増加方向です。最近、陽性者数が増えているのは寒くなったからで、これは2月3月も増えていき、4月以降、暖かくなっていくと減っていくのだと思います。北半球が冬の時には南半球のオーストラリアやニュージーランドの感染者は低くなります。
簡単な予防法 ロジックを理解する
風邪やインフルエンザの予防法として手洗いが大切だということは知られていますが、なぜ、手洗いが大切かは、ほとんど知られていません。ロジックを知らないと的外れな対応になります。
風邪やインフルエンザの感染経路は、手を目や鼻などの粘膜に触ったことによることが多いです。つり革や手すりなどを触った手を、無意識に目や鼻などの粘膜に触ることで感染します。
新型コロナウイルスも同じで、人との交流で感染するより、つり革や手すりなどのモノに触らないことや、こまめな手洗いが一番の予防になります。マスクは人に感染させないためのものという見方をする専門家が多いです。
新型コロナウイルスの症状
基本的には風邪と同じです。重症になると呼吸困難になります。
・よくある症状:
発熱
空咳
倦怠感
・時折みられる症状:
痛み
喉の痛み
下痢
結膜炎
頭痛
味覚または嗅覚の消失
皮膚の発疹、または手足の指の変色
指定感染症
新型コロナウイルスはエボラや結核と同じ扱いの指定感染症となっているので、検査で陽性となると無症状の人でも隔離することが法律で義務付けられています。
日本では死亡率が低いので現在の指定感染症の分類を見直すことで医療崩壊を防ぐことができます。約8割の無症状で元気な人を隔離入院させなくてすむからです。
大事なことは「無症状で元気なPCR検査陽性者」を相手にすることではなく、発病して重篤になりそうな人、重篤になった人をきちんとケアすることです。
人工呼吸器が足りない
新型コロナウイルスでは肺がやられるので人工呼吸器が必要な人が多いですが、人工呼吸器(ECMO・エクモ)が不足しています。
発病して、重篤になりそうな人、重篤になった人に速やかに人工呼吸器(ECMO・エクモ)でサポートできる体制を整えることが大切です。人工呼吸器(ECMO・エクモ)と、それを操作できる人が不足しています。日本では、真っ先にやることが人工呼吸器(ECMO・エクモ)でのサポート体制です。
恐れないで、正しく対処する
不安や恐れがあると免疫力が低下します。また認識力が低下します。家に篭って運動不足になったり、人に会わないことで人との交流が減ることも免疫力を低下させます。
老人が出歩くと危険という報道を受けて、家に篭って、運動不足になり、家で倒れて寝たきりになる人が増えています。寝たきりになれば、どんどん弱体化していきます。恐れずに正しい予防をすることが大切です。
新型コロナワクチンは初めての遺伝子ワクチン
今回の各国で開発した新型コロナワクチンは、人類が始めて人に使う遺伝子ワクチンであり、全く新しいものです。今までのインフルエンザワクチンなどは、ウイルスを弱毒化したものを打つわけですが、今回の各国の新型コロナワクチンは人間の遺伝子を操作してウイルスに対抗するという仕組みです。
この遺伝子ワクチンは、安全とは言いきれず、後遺症などをもたらす可能性もあるので、今後10年単位で良いものかどうかを判断する必要があります。今年、2020年、世界で初めての人への接種が始まったばかりです。
SARS(サーズ・重症急性呼吸器症候群)のワクチンでは副作用が大きかったので、SARS(サーズ)やMERS(マーズ・中東呼吸器症候群)のワクチン開発は禁止されました。同様に後遺症の方が問題になる可能性が高いことから、C型肝炎やAIDS(エイズ・後天性免疫不全症候群)もワクチンが作られていません。
日本では人口に対して極端に死亡率が低いのは(米国の死亡率の1/37)、すでに集団免疫状態、つまりワクチンを接種した状態であるからだと判断できるので、ワクチンを打つリスクを考えると新たにワクチンを打つ必要はないという専門家の声は説得力があります。新型コロナウイルスに対して過度に不安や恐れを煽られることでワクチンを打ちたくなる人が増えますが、ここは正しく認識することが大切です。
最後に
報道に惑わされることなく、 新型コロナウイルスに対して感情を使わずに、どういうものかを知性を使い、正しく理解することが大切です。
人にとって大事な分野ほど混乱が多く、混乱を解消することが極めて大切です。
そして私たち一人ひとりに与えられている使命の大事な要素も混乱を解消することです。
投資でも仕事でも混乱の中にいることで利益から遠ざかるのでコロナの混乱を解消することは投資や仕事の利益につながります。
参考文献
本当はこわくない新型コロナウイルス 最新科学情報から解明する「日本コロナ」の真実(方丈社)
医学博士 井上正康著
厚労省HP
新型コロナウイルス感染症について
https:// www. mhlw. go. jp/ stf/ seisakunitsuite/ bunya/ 0000164708_ 00001. html
国内の発生状況など
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html
米国と日本の比較
米国 日本
人口 3.28億人 1.27億人
新型コロナ感染者 1970万人 23万人
新型コロナ死者 340000人 3400人
人口に対する感染者率 6.% 0.18%
人口に対する死亡率 0.1% 0.0027%
新型コロナウイルス感染予防策
こまめな手洗い(手から目・鼻・口の粘膜へ触れることが最大の感染経路)
人が多い場所でのマスク着用(電車・バスなど人が密集しているところ)
うがい(うがいの効果はいまいち分らない)
部屋の換気を良くする(時々空気を入れ替える)
免疫力を高める
・免疫免疫力を高めるもの
体温を上げる・冷やさない(体温を上げると免疫力が上がる)
体が温まるもの(暖かい食べ物・生姜・ネギ・唐辛子・味噌等)を食べる
暖かい服を着る(下着や靴下に保温性があると効果が高い)
部屋の温度を上げる(寒いところは避ける)
風呂に長めに入る(シャワーだと温まらない)
体力をつける(早く寝る・栄養を取る)
適度な運動(エレベーターを使わずに階段を使う)
筋肉を付ける(筋トレ・スクワット)
睡眠をしっかり取る
・免疫力を低下させるもの
ストレス
睡眠不足
運動不足
恐怖心を持つこと
狭い場所にこもる
孤独(人とコミュニケーションがない)