米株の時価総額が減少の中、ロンドン仲値はどう動くか?

10月の株式市場の値動きを振り返りますと、米国では追加の経済対策が進まず、大統領選を控えた不透明感が台頭、欧州では主要国で再度ロックダウンと悪いニュースばかりでした。
欧州では、独DAX筆頭に多くのセンターで調整局面入り、余波は米国に飛び火してダウは今週すでに1800ドルも下げています。為替市場では、全般米ドル売りですが、以下のようにその変化は誤差のレベルです。
月末最終営業日10/30とその前日10/29、ロンドン午後4時(東京時間25時)の仲値(通称、WMRフィクシング)に向けた通貨のリバランス等を、少し考えてみたいと思います。
先月末の最終営業日の引けから、ここまでの主要国の株価指数を直近の引けまで、為替市場では16:30現在の数値を採用、主要4通貨間のパフォーマンスでも比較してみます。
日経平均、+0.63%
独ダックス、-9.40%
英FTSE、-4.82%
米ダウ、-4.54%
米ナスダック、-1.46%
EURUSD、+0.21%
USDJPY、-1.21%
GBPUSD、+0.59%
欧州、英国での新型コロナの感染拡大から、欧州株が大きく下げていますが、絶対的な時価総額が大きい米株の減価の方が大きいはずです。さらに、為替市場では米ドル安が進んでいるわけで、米ドル建ててみた米株の時価総額がさらに減価していることになります。
毎度のことですが、主役となるグローバルの機関投資家がどのように「地域間」の優劣のリバランスを持ち込むかです。
いつもながら、(1)『目減りの大きい地域を目減りの小さい地域が埋める』、
または、(2)『全体の時価総額の伸びが小さい地域を大きい地域から平準化する』ことでリバランス(調整)する、となります。
今月の場合は先月に続いて(1)、米株の時価総額が減少していることから、他地域から埋める、つまり「他地域売り、米国買い」
リバランスとして発生してくる可能性のある為替市場でも資金フローは、「米ドル買い」の可能性が大きいといえましょう。
毎月の事ですが、決定要因はこれだけではありませんから、断言はできませんが…。ポジションは現状維持です。
ロンドン午後4時の仲値 (ロンドンフィクシング)については、こちらの記事をご覧ください。
ロンドンフィクシングとは何?トレードにどう活かすのか?