株価の回復も一服し、クロス円は頭の重い展開が継続か?

今週は、来月の米国の大統領選を控え、大統領候補の第1回テレビ討論会が9/29、オハイオ州クリーブランドで開催予定です。「新型コロナ」など6つのテーマを15分ずつ合計90分実施されます。
現在、支持率では、民主党のバイデン候補にリードを許す現職のトランプ大統領が、支持率を回復させる数少ない機会でもあり、どのような論戦となるか注目度が非常に高いといえます。
米国では、9/1、ISM製造業景気指数、9/2雇用統計が発表予定。このところ経済指標が市場予想を下回る結果が多く、米株の月初からの反落に先行していただけに、こちらの結果も注目されます。
9月月初から、為替市場の主要通貨の対米ドルの動きを振り返りますと、円高、米ドル高が同時進行、つまりクロス円が売られる構図が鮮明、リスク回避の動きからです。
11月の米国の大統領選を前に、不透明感からどうしても米株には買いが入りにくく、どちらかというと利食い先行、この動きは、しばらく続くかもしれません。
欧米株価の軟調推移にもかかわらず、日経平均株価が23000円台で比較的底堅い動きをしています。半期末の配当狙いの買いからですが、今週はそうした特殊要因が消えます。
以上をまとめると、今月に入り、3月下旬以降急回復してきたグローバルの株価の回復も一服、クロス円も同時に頭の重い展開が継続かもしれません。