誰も知らない?投資脳
投資で利益にするために
イーグルフライでは皆さんに「売買の仕掛けポイントの助言」だけではなく「投資脳」と「投資インテリジェンス」を身に付けることも目的にしています。
投資脳とは、投資する上で必要な思考法や思考パターンであり、
投資インテリジェンスは、投資に必要な知識や情報です。
今回は投資脳の基礎についての解説をします。
投資脳は難しいものではなく、楽しいもので、
多くの人が使ってこなかった脳の使い方です。
ここに書いたことは聞いたことないことがが多いと思いますが、聞いたことがないものほど欠けていた大事なものだと思います。
投資脳とは
投資脳とは学問的な思考というより、実践的な思考です。
すぐに役立つものが多いです。
投資脳とは
・視点・投資で利益にする視点
・思考・思考すること・思考パターン
・複数の要素を合わせる
・サバイバル思考
・変化に追従する
・正しいマインドセット
投資脳の基本は思考することです。
思考はマインドセットや感情に影響を受けるので
正しいマインドセットと
良い感情を持つこと
悪い感情を持たないことも大事です。
ほとんど全ての人は思考停止している
驚愕の事実といってもよいかもしれませんが
投資だけではなく、ほとんど全ての人は思考停止しています。
たとえば、一般的に
天動説は間違いで
地動説が正しい
と多くの人が思っています。
しかし、物理的な視点で見た場合
天動説は、視点を地球に置いた時の動き
地動説は、視点を太陽に置いた時の動きであり
この2つは視点の違いだけで両方正しいのです。
視点という意味では、
どこに視点を置くかの違いだけで
地動説の方が、軌道計算が圧倒的に楽だというだけのことです。
地動説が正しく、天動説が間違いとなった背景には人の脳の習性として次のようなことがあるからです。
・大勢の人が信じていることを信じる
・教科書に書いてあることを信じる
・正しいか間違いの二元論で考えている
・視点が固定されている
・常識にとらわれている
・物理的な思考になっていない
これは思考と視点の2つの問題を明らかにしています。
次の記事を合わせてお読みください。
https://real-int.jp/articles/555/
複数の視点を持つ
投資では複数の視点を持つことが大事です。
投資は常に相対的だからです。
「通貨と物価の関係」
「ドルとゴールドの関係」
「通貨同士の関係」
も視点をどちらに置くかで見え方が変わってきます。
①物価と通貨の関係
物価が上昇するということは
通貨が下落しているという意味です。
上昇といっても、何に対して上昇なのかを理解する必要があります。
②通貨と通貨の関係
為替は2つの通貨ペアの差だけなのでより、相対的です。
たとえば、ドル/円が上昇している場合
ドルが上昇しているのか
円が安くなっているのか
という視点が必須です。
報道でも、ドルだけが安くなっているに「円安」とミスリードの報道が多いです。
③通貨とゴールドの関係
ゴールドは国際通貨の側面と貴金属の側面の両方の性質を持っています。
つまり、「物価と通貨の関係」と「通貨と通貨の関係」の両方の意味を持ちます。
つまり、ゴールドをとらえるためには複数の視点が必要だということです。
1つの視点で判断すると間違えます。
このように背反する両方の視点を同時に持つことが投資をする上で必要です。
高い視点を持つ
投資では高い視点を持つことが大事です
高い視点とは
今後の世界がどのような方向に向かうのか
世界全体の全ての相場を俯瞰して、それぞれの相場がどう動いていくのかという視点です。
グローバルマクロの視点です。
日本の場合、プロも含めて、グローバルマクロの視点がないため投資ではいつもババを掴むことになります。
グローバルマクロは難しく見えて、実は簡単です。
大きな変化だけを掴めばよいからです。
大量の個別株を調べていくより、グローバルマクロ視点を持つことの方が、よっぽど楽で投資脳を活性化するので有益です。
https://real-int.jp/articles/2305/
サバイバル思考
周期的に発生する金融危機でどのような投資行動をするかで投資パフォーマンスが大きく変わってきます。
大きく損をして市場から退場する人と
大きく利益にする人に分かれるからです。
プロも含めて金融危機を想定外とすることで大きな損失となります。
今の激動の時代はサバイバル思考が必須の思考です。
複数の要因を合わせて考える
現在、世の中の思考は二元論でしか考えることができないことが多いです。
たとえば、投資ではファンダメンタル、テクニカル、センチメントの3つの要素で動くので、3つを合わせて考えることが大事です。
材料も常に複数あるといっても良いので
投資では複数の要因を合わせて考えることは必須です。
変化に追従する
変化に対応できる柔軟な思考が大切です。
投資はいくつもの要素がどんどん変化してきます。
たとえばゴールドを取り巻く環境は大きく変わりましたが多くの人は、それらの変化についていけません。
変化に気付き、変化についていくことが投資で利益にする本質です。
変化についていくことが投資の基本中の基本です。
相場の本質
複数の材料を合わせて考えることが大事な一方で、
相場は分かりにくい材料には反応しないという特徴があります。
大衆心理は複雑なことを理解しないという意味です。
こうしてブラックスワンや灰色のサイが沢山生まれることになります。
つまり、突発的な事件で相場が大きく動くことになり、その存在が見えてきます。
これらの事件の多くは先読みが可能なので、相場の先読みも可能だということです。
大衆が無視をしているだけです。
思考停止を避ける
思考停止は手段の目的化をもたらします。
そして短絡的な結論に陥ります。
たとえば、
投資の成績が悪いのは努力が足りないから
となります。
投資では頑張ってチャートを勉強すればするほど間違えることがあります。
相場の本質を理解するためにチャートを勉強するという視点がなく
チャートを学ぶからです。
大事なことは努力ではなく、正しい目的や視点を認識することです。
自分と違う人の意見も聞く
投資の場合、自分の意見と同じ人の意見しか聞かない、聞きたくないとなった時点で大衆心理となり、思考停止となります。
自分と反対意見を聞くことで、自分の相場観の見直しだけではなく、大衆心理を理解することも可能です。
大衆心理で相場は動き、大衆心理は常に損をする心理なので、大衆心理を知ることも大事です。
さらに反面教師として、また投資で間違えるポイントを把握することにも繋がります。
投資脳で分かること
投資脳が身に付くことで次のことが分かります。
相場が動くロジックの理解
政府・日銀などの言動の矛盾や間違い
矛盾や間違いがある時、誘導している先が何かの読みとる
報道の嘘が見えてくる
相場の先読みができる
その時々に一番美味しい投資は何かが分かる
実践的な投資脳
日経225のプットオプションの買いという投資方法があります。
短期間に暴落すると大きく利益になる投資です。
日経225のオプション取引は個人ができるデリバティブの最高峰です。
オプション取引を完全に理解することより、どうすれば利益になるのかを理解することが極めて大事です。
ところが、それを解説したものがありません。
投資脳は実践が大事なので、いくら完璧にオプション取引を理解しても、それで利益にする方法が分からないと意味がありません。
実践的に利益にする方法を考えることが一番大事です。
次の記事は、どうしたら利益になるかを解説しています。
https://real-int.jp/articles/2287/
投資脳の目的は
何のために投資脳を身に付けるかといえば、相場についていくためといって良いでしょう。
この目的が見えないで投資脳を身に付けようとしても、的外れになります。
関連記事
https://real-int.jp/articles/2640/
https://real-int.jp/articles/2432