FOMCは2023年までゼロ金利維持、ドル安は対ユーロから対円へ

ショートコメント
FOMCは新型コロナ感染のパンデミックからの米国経済回復を支援するため、少なくとも2023年いっぱいはゼロ付近の金利を維持することを示唆。
期間平均で2%のインフレ率を達成し、中長期的なインフレ期待が2%でしっかりとどまり続けるまで「緩和的な金融政策スタンスを維持する方針だ」と表明。(政策決定は賛成8反対2)。
織り込んでいたことではありますが、FOMCは2023年までゼロ金利維持で、ドル安要因。ドル円は一時104.81円まで下落。
一方ドル安を牽引してきたユーロは当局からの牽制コメントが効いているのか、ユーロ円、eurgbp、euraudとユーロクロスが軒並み下落。対ドルのユーロドルも100pips程度下落していますが、ユーロドルは1.1750~1.1900のレンジに陥っています。
繰り返しになりますが、FOMCの極めてdovishなスタンスでユーロドルが牽引する形でドル安が進行。そしてユーロドルが1.1200まで上昇します。
しかし、ECBの通貨高牽制コメントにより、ユーロドルの続伸は9月1日で停止。ただ中期のドル安の流れは変わらないので、ユーロドルはレンジ圏内入。そのドル安の流れは、アベノミクスが終了し、まだ実態がよくわからない「スガノミクス」の円へ。
この円高の流れが続くかどうかのポイントがまず104.80円。これまで 104.80円というのはよくサポートになっており、反発してきたライン。104.80円にはGPIFがドル買いをおいていたという噂がマーケットで囁かれていました。
今日これまでヒアリングしてきたところ、104.80円にドル買いはありますが、どれほどまとまっているのかが不明。そこでいったんドル円のshortは0.3まで縮小しています。ドル円は戻り待ち。
ユーロ売りだけは残したいのでEURAUDのSHORTを残していますが、ドル売り、ユーロ売りであれば、ユーロ円のSHORTというPOSITIONもWorkするはず。ただ過去数ヶ月ユーロ円も極めてレンジで動いていたので、ユーロ円を0.2だけ打診売りしました。
ポンドはヘッドラインはいろいろと出ていますが、決めてにかけるため、先週の急落の反動でポンドは反発したと認識しています。GBPAUDでもう少し踏ん張ることも考えたのですが、先週ポンドクロスで上げた収益は確保しておきたいので収益上の観点からいったんスクエアにしました。