夏場の米雇用統計は下振れしやすい!?
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9/3の米8月のISM製造業景気指数
米8月ISM製造業景気指数:(予想47.5、前回46.8)
9/6の米8月雇用統計
失業率:(予想4.2%、前回4.3%)
NFP(非農業部門雇用者数):(予想+16.5万人、前回+11.4万人)
平均時給の前年比伸び率:(予想+3.7%、前回+3.6%)
前回比、全ての項目で反転予想、前回7月の雇用統計の悪化要因としてハリケーン、ベリルの猛威から、テキサス州中心に停電が相次ぎ、新規雇用が進まなかったとの見方があります。
本欄では毎年展開していますが、夏場の米雇用統計は下振れしやすい、こんなアノマリー(経験則)が存在します。
NFPの増減で計測すると、直近10年で8月は4勝6敗、9月は3勝7敗で市場予想を下回り、これをみる限り「再現性」は確実にあります(昨年は予想を上回っています)。
なぜ市場予想を下回る傾向があるのか?(1)ハリケーンの襲来、(2)人事担当者の夏季休暇、(3)暑さからの就活の停滞、などでしょう。
これ以外にも9/4の米7月JOLTS(雇用動向調査、=求人件数)、8月ADP雇用報告などがありますが、週を通じておおむね底入れ、反転予想、これがメインシナリオです。
しかし、上述のアノマリーを加味すると、下振れた場合のリスクシナリオの方がはるかに市場への破壊力が大きくなると思います。
こちらは有料メルマガより時間をおいて掲載しています。
こうした流れを加味したポジションの組み換え、市場参加者から伝わる裏事情、金融機関のレポートの概略等はSmartLogicFXのなかで展開していきます。