ECB のラガルドのコメントに注目

ショートコメント
今回のFOMCが極めてハト派だったにも関わらず、米10年債金利が上昇しているのはなぜかというと、FRBがコントロールできるのは短期金利のみで、長期金利はコントロール外というのがまず大前提です。
しかし、米長期金利が底堅く推移しているのは、9月3日にGlobal timesが「中国は保有している米国債の20%を減らす」と報道したこと。これは5月に報道された内容が影響を与えています。
それはコロナウイルスの賠償金を中国に払わせるために、米国は中国が保有している米国債を無効化するといった報道。無効化される可能性がある米国債は保有していても、脅しのひとつの手段として使われる恐れがあるため、売却するのはわかります。
ただ売却すると米国との関係がさらに悪化するのは確か。それに中国が米国債を放出してもFRBが買えばいいので大きな影響はないと考える人も多数。そうした要因を除いても、米長期金利が上昇する要因となることは変わらず。その影響があり、米長期金利は底堅く推移していると考えています。
イベントとしての注目は、10日のECB。金融政策は据え置きでしょうが、ラガルドECB総裁が10日の記者会見でどんな発言を行なうのかに注目。レーン専務理事と違う趣旨の発言をするとは思えず、1.20を超えるようなユーロ高に釘を刺すような発言が出るのかもしれません。
Softbankのトレードに振り回されたNasdaqが、日足のdemarkがカウントダウンを点灯し、top outを示唆しており、今週もNasdaqの動向に注目。
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