金融市場全般 小動きが継続か?
2023年4月22日(土)に配信された有料メルマガ「SmartLogicFX」より抜粋してお届けしています。
4月21日(金)米国時間に入り発表された市場予想を上回るPMI(購買担当者景気指数)の結果に金利は上昇、為替市場では多くの通貨に対しドルが買われ、USDJPYでは134.49までの反発をみせました。
ただ、週末を控えた金曜でもあり、午後に入ると持ち高を手じまい始める市場参加者も多くドル買い続かず、EURUSDやGBPUSDではドルはPMIの発表前の水準を下回り引けています。
米株3指数はそろって反発、ただ最も大きく動いたナスダックでも+0.11%の上昇と強弱材料の均衡から、金融市場全般奇妙な小動きが続いています。
トレードポイント
昨日4月21日(金)の朝に懸念した通り、終わってみれば、今週5営業日全てでUSDJPYの引けが134円台、週間レンジでも133.55-135.13ですから動きは1円58銭、3月までの大変動がうそのようです。
昨年夏以来の高値を一旦更新したEURUSDやGBPUSDも走らず、高値圏での攻防が継続と大きな動きをみせません。
上述のようにこれは為替市場に限った動きではなく、金融市場全般のこのところの動向で、完全に居心地の良い水準に着地してしまったのだと思います。
動かなくなると持ち続けられないのが、相対的に金利の高い通貨の売り持ち、具体的に多くの新興国通貨、米国のドル、英国のポンドの「対円」でのショートでしょう。
為替がここまで安定してくると、例えばトヨタを筆頭とする日本の輸出業者も長い期間の輸出予約を急がず短期化(要はフォワード=スワップのコストから)に傾斜します。
結果、金利のつく通貨群を長期売り持ち継続する参加者が減少、一部では買い戻しを余儀なくされ、どうしても需給構造が変化してきます。
すでに4月も月末、決済や送金のドル需要を考慮すると、今週後半以降の動きが続くかもしれません。
2023年4月22日に配信された有料メルマガSmartLogicFXより抜粋してお届けしています。
詳しいポジションは、SmartLogicFXにて配信しています。
【関連記事】
https://real-int.jp/articles/2091/
https://real-int.jp/articles/2087/