今週は大きな動きとなる可能性も

今週の展望
まず、今週は東京市場の祝祭日が2日もあり、実質取引があるのが3日、このことが市場の不確実性を高めています。
この3か月ほど、米国のCPIの発表がお祭り騒ぎとなり、注目と焦点がここに集中したことで、発表前数日は値動きがほとんどなくなり、発表後に動きが加速する展開が続いています。
これは金融政策の発表も同じで、そうした観点から今週は日本時間の9/22に主要4中銀の金融政策の発表が重なり、消化不足のまま翌9/23の東京市場の休場をむかえます。
9/22、03:00、FOMCが終了して政策金利を発表しますが、WSJ紙などからその後はリーク記事は飛び出していないこともあり、おそらく75bp(0.75%)の利上げで決着だと思います。
FOMCでは3、6、9、12の各月には、この先の政策金利の見通しであるドットチャート、SEP(Summary of Economic Projections)のなかでこの先の経済見通等を公開します。
これまでのFOMCメンバーや地区連銀総裁からの発言を踏まえると、ドットチャートの大幅上方修正必至、SEPのなかで22年末や23年末の政策金利の見通しも引き上げられるはずです。
変数となりそうなのが、今回の会合から25年の見通しを公開することになり、ここでインフレの鎮静化を示しますと、ややハト派ととられかねません。
ただ、総じて「70年代の轍は踏まない、早期の利下げの失敗は歴史が証明」とまでFRBパウエル議長は発言していることもあり、引き締めを再強化する超タカ派会合だと思います。
同日の日本時間の昼前後に日程を終える日銀金融政策決定会合は、緩和継続から政策変更なしと予想。
16:30のSNB(スイス国立銀行、中央銀銀行)は75bp、20:00のBOE(イングランド銀行)は50bpの利上げはほぼ確実、足元で金融市場はそれ以上の利上げを一部織り込んでいます。
BOEは本来の発表日は9/15でしたが、エリザベス女王の国葬に伴い、日程を1週間後にずらしたことで、幸か不幸か日程が重なってしまいました。
さらに、主要中銀以外では、南ア、ノルウェーでも金融政策の発表を控えており、このどちらも大幅利上げが予想されており、日本の孤立が一段と鮮明となる1日となりそうです。
こうした日程の影響から、9/22の朝までは為替市場は大きな動きとはならず、場合によっては様子見としてもよいかもしれません。
こうした背景もあり、場合によっては大きな動きとなる可能性はあります。
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