パウエル議長講演を前にプレビュー

7年債の入札の結果
昨日(8/25)の米国時間に入り発表された先週1週間の新規失業保険申請件数は、市場予想を下回り、さらに同時刻には発表されたQ2(4-6月期)のGDP確定値は速報値から上方修正されました。
欧州時間の序盤にかけて売られていたドルが反発、USDJPYが戻り高値136.95をつける一方、EURUSDは昨日安値0.9949を示現しています。
今週相次ぐ米国債の入札、ここまで2年債と5年債が不調であり昨日も注目が集まりましたが…。
米国時間の午後に実施された7年債の入札は、応札倍率で2.650倍と6か月平均の2.460倍を上回り、さらに海外の機関投資家の比率も75.72%と好調な結果で終えています。
この結果を受け、流通する長期債も買われ金利は低下、米国時間の午後の金利低下の流れを一段と加速、為替市場ではドルは全般高値圏より反落となって引けています。
パウエル議長の講演を前にプレビュー
本日は、米国でFRBが最も重視する物価指標である7月のPCEデフレーター(個人消費支出物価指標)や8月のミシガン大学消費者信頼感指数の発表などがありますが…。
日本時間の23:00のジャクソンホール経済シンポジウムでのFRBパウエル議長の講演が一番の最大の注目でしょう。
昨年を振り返れば、テーパリング(量的緩和の縮小)を示唆して、その後の11月のFOMCで決定、ただ、「物価上昇は一時的」とのレトリックを繰り返し、醜態をさらしました。
パウエル議長が今年何を話すか?
9月のFOMCまでには1回の雇用統計とCPI(消費者物価指数)の発表があり利上げ幅への言及はないと思います。
- 引き締め継続を示唆するか
- 2023年の利下げを(強く)けん制するか
- 利上げの減速を楽観視する株式市場の動きをけん制するか
- この2週間相次いだ地区連銀総裁からのタカ派発言に同調するか
- 金融引き締めは前回FOMC同様、データ次第と濁すか
この辺に集約できると思います。
有料メルマガ SmartLogicFXより抜粋してお届けしています。
詳しいポジションは、SmartLogicFXにて配信しています。
動画でも解説していますのでご覧ください。