ユーロ円の調整 深くなるか?

週超え(月超えでもありますが)、キープしているのは、ユーロ円とEURCHF。
先日、ユーロ円の月足の陰線を配信させていただきましたが、今回は四半期足。
シンプルトレード掲示板に添付したのが、ユーロ円の四半期足。
ユーロ円 四半期足

まだ7月が終わっただけですが、第3四半期のユーロ円も大きな陰線であり、かつSet upの9を完了しています。つまり、これまでずっと上げてきたユーロ円の調整が深くなることを示唆しています。
ユーロに関しては欧州、特にドイツのエネルギー政策が、冬に向けた石油やガスのコスト上昇でうまく機能しないことを懸念している意見が拡大しています。
ドイツの天然ガス供給の3分の1はロシアから輸入されています。そして、ロシアのガス供給会社「ガスプロム」は、「技術的な条件」を理由にドイツへの供給量を20%削減する意向を示していますが、その背景にはロシアの政治的戦略があるとの見方が多数。
加えて、イタリアの政局の混乱でイタリア10年債スプレッドの拡大もあり、ユーロクロスの戻りは限定的。EURCHFのスタンスは同じ。
一方、個人的に、ユーロ円の下落は、ユーロドルの下落のほうが激しくなるため、ユーロ円が続落すると考えていましたが、実際はドル円の急落がユーロ円の下押しした形。
ドル金利の下落と、MONTH ENDのリバランスのドル売りが、ユーロドルをサポートしているわけですが、この内、MONTH ENDのリバランスのドル売りは7月で消えているため、ユーロドルは結局1.0350のレジスタンスを超えないのではないかと想定しています。
ユーロ円の急落でかなり押されたドル円ですが、既報のように8月の豪ドル円、ユーロ円は上値が重くなることも多いため、ドル円はいったん様子見。
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