米CPIに向けて

ユーロドルは節目のパリティまで下落
昨日、独ZEW景況感指数 は2011年以来の低水準に低下したこともあり、ユーロドルは節目のparityまで下落。これは2002年12月以来の安値に到達したことになります。
しかしparityを割り込むことに失敗したマーケットではショートカバーが入った事、加えて10年債利回りが3.00%を割り込み低下したことから一時1.0074ドルまで反発。
(マーケット関係者によれば、オプションマーケットでは1.000がついていないことになっており、まだバリアが存在しているとの噂)
ユーロドルの流れは変わっておらず、戻りを確認しつつじわじわと下落するトレンド継続。
sell the facts(事実売り)に警戒
13日の米株は続落。本日の米CPI(消費者物価指数)の発表を控えた神経質な取引となり、大型ハイテク株が売られた展開。
リセッション懸念の強まりを背景に、米国債市場では2007年以来の大幅な逆イールド現象が起きたまま。
本日のイベントはまずRBNZの金融政策決定会合(11:00)とBOCの金融政策決定会合(23:00)が予定されています。
RBNZは50bp(2.00%→2.50%)、BOCは75bpの利上げ(1.50%→2.25%)がコンセンサスとなっており、予測通りであれば、大きな波乱はなさそう。
どちらかといえば、どちらもsell the facts(事実売り)に警戒でしょうか?ただ本日は今週最大の注目である米CPI(21:30)を控えているため、マーケットの注目はこちらに集中しています。
6月は前年同月比8.8%上昇と、1981年以来の大幅な伸びが予想されています。
今晩の数字がコンセンサスどおりであれば、今月のFOMCで0.75ポイントの利上げの公算がさらに高まります。
資産家のサム・ゼル氏はインタビューで「インフレを制御できるのは利上げだけだと考える。経済をリセッションに追い込むことはあるかもしれない」と発言(Bloomberg)。positionは変わらず。
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