豪ドル円は 100 円が視野に

RBA の発表を終えて
まず予想は、0.4%の利上げ。それが0.5%の利上げでマーケットは一時急騰します。通常であれば、この程度の差であれば、sell the factsで崩れるはずです。
実際に発表後の急騰は一度すべて崩れました。これが一旦aussieが崩れた要因。
ただ、そのまま上がってしまうリスクもあったため個人的には少額だけロングを追加して、押し目を待っていました。マーケットは押した後、反発。
なぜならRBAは「安定的」という言葉を削除し、「今後数カ月にわたってオーストラリアの金融情勢を正常化する過程でさらなるステップを踏む」と示唆したため。
モルガン・スタンレーのエコノミストは、7月と8月に50bp、9月から11月に25bpの追加利上げを行い、年末までにRBAの「より正常な」水準である2.6%まで引き上げる可能性があると見ているようです。
OIS(金利先物市場)は年末までに、3.00%を超えていると織り込み始めています。
FRBは今月、来月と0.5%の利上げを実施(ドル円の上昇要因)。
RBAも7月、8月と0.5%の利上げを実施(AUDUSDの上昇要因)。
豪ドル円は、ドル円×AUDUSDの合成通貨ペアですので、豪ドル円の上値余地は拡大するはずです。そのため、ある意味予想通り豪ドル円が反落したところで豪ドル円のロングを増やしました。
当初、ECBがタカ派になったためユーロ円にまとめようと色々と考えていたのですが、なかなかEURAUDがあがってこないため躊躇していました。
そしてRBAが他の中銀に追随するかのようにタカ派に変わったため、豪ドルが買いやすくなったため豪ドル円にリスクを傾けました。
依然として気になるのは株価、FRBのみならず、他の中銀も軒並み引き締めるとどうしても株価に影響があるのではと思い、ドルスイスはショートのままにしています。
勝負は15日のFOMC前後になるかもしれませんね。株が大きく足を引っ張らなければ、豪ドル円は100円が視野に。株価が乱高下すると思っているので、そのあたりを上手くくぐりぬけたいところ。
西原宏一のシンプルトレードで配信した内容から抜粋しています。
シンプルトレードでは、リアルタイムで相場観や西原宏一がもったポジションを配信しています。
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