米株の急落があってもドル全面安

日銀の目標水準についに到達
先程発表された4月コアCPIは2.1%上昇しており、日銀の目標水準についに到達。これは13年半ぶり高水準!
ただ黒田東彦総裁は13日の講演で、現在の金融緩和を縮小することは適当ではないとの考えを改めて表明しており、この意味においてのドル円のdownside riskは減ったともいえます。
ただドル円をひっぱっているのは、米10年債利回り。
昨日は一時2.7702%まで急落。呼応してドル円も一時127.03円まで急落しています。
ただ最終的には10年債利回りは2.8370%に反発して、NY市場を終えており、ドル円も127.79円で終了。
昨日のように米10年債利回りが2.800%割れて、ドル円が127.00円台前半に急落したところからドル円のlongを少しづつ構築することを検討しています。
ただSequentialの形状はまだ改善しておらず、こちらを待ちたいため、ドル買い注文はおいていません。
ドル安
欧州時間には、公表されたECB理事会議事要旨(4月14日分)を受けて、ECBが7月にも利上げに踏み切るとの見方が強まり、ユーロドルが反発。
ECB理事会後に公の場で発言したECB政策担当者のほぼ全員が7月の利上げ着手を提唱。
ECBの中銀預金金利は現在マイナス0.5%だが、政策担当者の多くは年内のマイナス金利政策終了に支持を示している。
政策担当者は、政策正常化とは政策金利を「中立」水準まで引き上げることだとしているが、中立金利の定義は難しいとも指摘。議事要旨は「自然実質金利は依然としてマイナス圏にあると推計される」とし、「ECBの主要名目金利が中立水準に近づくのは、政策正常化プロセスのかなり遅い段階になってからと予想される」とした。
次回のECB理事会は6月9日。7月の利上げを示唆すると予想されている。
出所 ロイター

添付図は、過去5日間の主要通貨の対ドルの騰落率。
ドルに対して最も値をあげたのが、スイス。
スイスが一位になっているのは、株急落があったため当然。
ただ次がポンド、キウイ、ユーロと続くのですが、全てドル安です。
今週は、米株の急落があったため、risk off=ドル高、円高、スイス高」のイメージがあるため、総体的にドル高に推移しているというイメージがあったのですが、ここまではドル安相場となっています。
個人的には、昨日株が急落しているわりには、aussieがじり高になり、結局あっさり0.7000台に戻したのをみていつものrisk offと違うとおもったのですが、ドル全面安とはおもっていませんでした。
ドルスイスの日足はカウントダウンを点灯し、先週売りサインがでています。
ドル円は当面127~130円のレンジ。
ユーロドルのlongのみ。
相場とは関係ありませんが、
イーロン・マスクが共和党に鞍替えするとコメントをして話題になっています。
マスク氏「民主党は支持できない、共和党に投票」 米中間選挙前に
米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は18日のツイートで、「共和党に投票する」と表明した。マスク氏はこれまで民主党に投票してきたが、民主党が主張する富裕層への増税や支持基盤の労働組合などに不満を示してきた。今秋の米国の中間選挙を前に「今後数カ月で、私に対する政治的攻撃は相当エスカレートするだろう」との見方も示した。
マスク氏はツイートで「私は過去は民主党に投票した。なぜなら彼らは(大半は)親切な党だったからだ」と説明。「だが、彼らは分断と憎しみの党になった。だからもう彼らを支持できず、共和党に投票する」と表明した。
出所 朝日新聞
彼も述べていますが、これでイーロン・マスクに対する批判はかなりエスカレートすると想定されます。
なぜなら、米国のメディアは、ほとんど民主党支持であるため。
西原宏一のシンプルトレードで配信した内容から抜粋しています。
シンプルトレードでは、リアルタイムで相場観や西原宏一がもったポジションを配信しています。
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