クロス円、USDJPYの行方

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先週の動き
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨はJPY(+0.96%)のみとなり、
一方で、下落通貨は上位よりAUD(-1.94%)、NZD(-1.86%)、CHF(-1.35%)、EUR(-1.31%)、GBP(-0.60%)、CAD(-0.02%)と続いています。

円のパフォーマンスが全ての通貨に勝り、さらに円以外の通貨が全て下落に転じ、クロス円が下落、なかでもオセアニア通貨が下落上位とリスク回避の動きが続いています。
ナスダックが史上最高値から瞬間風速で約-30%の下落と、通常ベアマーケット入りの水準とされる高値から-20%の目途を超えて大幅下落、資金流失が続いています。
5月の第1週にFOMCを終え、みえてきたのがこの先の強烈な金融引き締め、先週発表の物価関連指標も高止まりから、引き締め強化の可能性まで浮上しています。
ボラティリティは高止まり
このところ米株に大きな調整の波が押し寄せていたこともあり、先週金曜はダウが7日ぶりに反発、ナスダックが続伸とやや底入れの様相のようにもみえます。
ただ、市場の動揺が終わったかですが、クロス円中心に全般IV(予想変動率)は全般高止まり、今週も大きな値動きを織り込んでいます。 まだリスク回避の動きが終わったとはとても思えません。
中国の景気減速がオセアニア通貨に影響
USDCNH(ドル/オフショア人民元)がコロナ後の安値から約+8.3%の上昇(人民元安)、中国のロックダウンからの景気減速が背景です。PBOC(中国人民銀行、中央銀行)はこうした人民元安に対し、容認姿勢をみせており、これもオセアニア通貨が弱含む一つの背景です。
5月はすでに米国の金融政策や物価関連指標の発表を終えており、市場の焦点は、
5/16の中国の小売売上高を筆頭にする複数の指標、
5/20の日本の4月のCPIの発表などに移ります。
5/16の中国の小売売上高や鉱工業生産は、ロックダウンの影響から大幅減速予想です。
5/20の日本のCPIは携帯電話の値下げというベース効果が完全にはく落、日銀が目標とする+2.0%の物価目標を上回ってくることが予想されています単月の結果で日銀の金融政策が転換するわけでもありませんが、政策変更への思惑が台頭する可能性はあります。
イベント的には今週はどちらかというと小粒なものばかりで、株価見合い、金利見合いの展開が続きそうです。
利上げは織り込み済み
金利という点では、ECB(欧州中央銀)当局者からの相次ぐ7月利上げ開始の発言もあり、年内25bp(0.25%)の利上げを3回以上織り込んでいます。実際に7/21に利上げが発表されても、ユーロが底入れから急伸するかは非常に怪しいです。
今、主要国が向かっているのは景気を半ば犠牲にしても、インフレを鎮静化させるために金融引き締めを加速する動きです。
クロス円、USDJPYの行方は?
リスク資産である株価が反発してしまうと、どうしてもヘッジで売られたオセアニア通貨の対円を筆頭に、クロス円が戻してしまうのは仕方がないところかもしれません。
今市場の焦点になっているのは、インフレ退治⇒急速な金融引き締め⇒経済の減速・リセッション(景気後退)⇒株価の大幅修正、こうしたシナリオです。
先週、BOE(イングランド銀行)が利上げと同時に2023年のリセッションの可能性を示唆、ポンドが大崩れとなったのはこうした波及経路からです。
状況は、地域により濃淡がありますが、ユーロ圏も全く同じです。これが5/14にEURUSDが5年4か月ぶりの安値を更新した1つの背景にあげられます。
さて、かつて教えられてきたことですが、『クロス円の高値・安値は、USDJPYの高値・安値に先行してつける』ということです。
今回の場合ですと、EURJPYが4/21に高値140.00、AUDJPYは4/20に同95.74をつけ反落しました。
USDJPYはどうか、5/9にようやく131.35をつけてから反転下落となっています。その後、クロス円は株などのリスク資産を処分する動きに連れて大幅安へ、USDJPYも追随となったのは記憶に新しいところです。
このように考えますと、クロス円もUSDJPYも一旦調整局面入り、特に後者はこの先の利上げをおなか一杯織り込んでいますので、さらなる上昇に一段の材料が必要です。
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