米CPI 7.9%大きな伸び

ECB 金融緩和解除を加速
昨日、ECB( 欧州中央銀行 )は予想に反して金融緩和解除を加速。
多くのエコノミストらはウクライナ情勢を見極めるために、ECBが重要な政策判断を遅らせると見込んでいました。
ところが、資産購入プログラム(APP)による債券購入は5月から減らし始め、7-9月にも終了させる方針と発表。ただ、利上げはその直後とは限らないとくぎを刺しています。
ラガルド総裁は記者会見で、「ウクライナでの戦争は特にエネルギー価格への相当な上振れリスクだ」と説明。当たり前ですが、欧州でもエネルギー価格への相当な上振れリスクがあるということ。
ユーロドルは2月のECBが極めてタカ派な姿勢だったことで一気に1.1495まで急騰。その後、今回の戦争により、急反落といったような相場展開だったわけなので、ECBのスタンスだけではで動きにくいところ。
ウクライナとロシアの外相会談が行われていますが、停戦への前進はなく、後述の米CPI(消費者物価指数)の影響もあり、ユーロドルは1.10割れに反落。
米 CPI は前月に続き大きな伸び
米CPIは2月に伸びが加速。前年同月比7.9%上昇と、前月に続き40年ぶりの大きな伸びとなった(1月は7.5%上昇)。
このところの原油急騰の影響はまだ完全には反映されておらず、エコノミストの間には今後数カ月で上昇率が8-9%になるとの見方がある。
当然、米10年債利回りは1.99%に反発。
ドル円は116.10円レベルと高値圏で推移。
メルマガの前号でご紹介したようにRBA(オーストラリア準備銀行)もタカ派なスタンスに変わりつつあることから、GoldmanはRBAが今年2回利上げをすると予想しているようです。
RBAのタカ派、プラス米CPIの急騰で、豪ドル円は85.40円に反発しています。
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