新型コロナウイルス「オミクロン」が金融市場に与える影響は?

松島さんと来年の注目通貨についてご紹介しています。
2022年は原油高とカナダに注目!!西原宏一×松島修
新型コロナウイルス「オミクロン」~ The so-called Omicron variant
Thanksgiving(感謝祭)の日に報道された新型コロナウイルスは「オミクロン」と呼称されるようです。
世界保健機関(WHO)は26日、南アフリカなどで見つかった新型コロナウイルスの変異型を最も警戒レベルが高い「懸念される変異型(VOC)」に分類し、「オミクロン型」と名付けた。多くの変異を持ち、ワクチンが効きにくい性質や高い感染力を持つ可能性が指摘されている。現段階で不明なことも多く、水際対策で流入を防ぐことが重要になる。
WHOは「現段階の情報から示唆されるのは、ほかの変異株よりも再感染の危険が高いということだ」と説明した。全体で50カ所もの変異を持ち、うちウイルス表面の突起部「スパイクたんぱく質」に32カ所が集まるとされる。
スパイクたんぱく質が人間の細胞表面にくっついて感染するため、感染力に影響をおよぼす可能性がある。人間の免疫はこの部位を認識してウイルスを攻撃するため、変異によっては免疫がうまく反応せず感染につながる恐れがある。
−日経−
「オミクロン」が今後金融マーケットにどの程度の影響を与えるのかは、不明。
ただオミクロンの報道が、流動性の薄いthanksgivingの日に報道されたことにより、多くの参加者はrisk offに備え何らかのヘッジをしなければいけません。
FXではスイス買いはOK。今回結果的には、久しぶりにrisk off=円買いになっていますが、日経平均が3,000円急落した時も円買いにならなかったこともあり、昨年以来、risk off=必ずしも円買いになるかどうかはわかりません。
ただrisk offなので、株は売られるわけです。
金曜日は、日本株は通常の取引をされており、流動性は十分あるわけなので、日経平均がヘッジに使われて大きく売られたわけです。
欧米市場に入ってもrisk offは継続。
米10年債利回りは、一気に1.47%まで急落。
この米金利の急落で、ドル円は一時113.05円まで急落。
一方、「オミクロン」の報道で、再び各所でロックダウンが行われることが懸念され、それは人の移動(航空、車)の制限を意味します。つまり原油の上値を抑えることを連想させ、原油が13%急落。
これでカナダ円も一時88.41円まで急落しています。
「オミクロン」の影響は今のところ、まだはっきりしませんが、米国では、thanksgivingの祝日でまだ行動に移していない参加者がいるため、来週はまだ荒れそうです。
ただ例えばですが、ファイザーなどが、「オミクロン」も従来のワクチンで対応可能とコメントしたとすれば(ファイザーは確か2週間ぐらいかかるとコメントしたとおもいますが)全てのリスクアセットは急反発する可能性もあります。
先週のポジションの振り返り
今回、個人的に迷ったのが、中期では、ドル円もWTIもカナダも上昇すると思ってること。
一方、繰り返しになりますが、ドル円の週足、そしてWTIの週足はいったんtop outする可能性をdemarkが示唆していることが個人的には相場を難しくしていたといえます。
(結果としては今回demarkのchartの通り、急反落したわけですが。)
当初は、swingとしてユーロ円とAUDJPYのshortをキープしていました。
ただ中期がブルだと長くキープするわけにはいきません。
そのため、中期のカナダ円のlongを加えたわけです。
ただどうしても、demark(デマーク指標)が示唆しているようにrisk offの可能性を払拭できなかったためAUDJPYのshortだけしつこくキープしていました。
そして、オミクロンの報道がでて、(懸念した通り)risk offになったため、AUDJPYのshortをしつこくもっていたのは正解であり、カナダ円のlongを減らしたのは正解だったわけです。
ただ、懸念していたrisk off相場ですが、これだけのスピードで株や原油が急落すると想定していなかったため、中期としてキープしているカナダ円がこれほどのspeedで急落するとは想定していませんでした。
カナダ円は中期のlongなので、少しstop lossを離して放置しておけばいいのですが、トレーダーなので短期のトレードでlossを薄めたいわけです。
そのためユーロ円をlongにし、ユーロドルをlongにするなど、いろいろヘッジをかけ、それらは痛手を減らしてくれてはいるのですが、そうするのであれば金曜日、単にAUDJPYのshortを増やして一時的にAUDCADのshortにして逃げておけばよかったということになります。
金曜日あまりにも荒れていたので、ポジションの変更にコメントを加えていなかったため、いくつかご質問をいただいていたので、この配信で簡単に推移をご紹介しておきます。
来週のマーケットは?
来週のマーケットですが、通常の暴落後のリズムとすれば、火曜日あたり株を始めとするリスクアセットが大きく戻る局面があると想定していますがそこで戻りきらないと危ないかもしれません。
しかし、前述のように、例えばですが、ファイザーなどが、「オミクロン」も従来のワクチンで対応可能とコメントしたとすれば(ファイザーは確か2週間ぐらいかかるとコメントしたとおもいますが)全てのリスクアセットは急反発する可能性もあります。
金曜日は、トレーダーの友人達といろいろと来年の情報交換をしていたのですが、来年はBOCのタカ派スタンスと原油の堅調さを背景に、カナダの強気なスタンスが多く、今回のカナダ円の下落は中期でいい買い場を形成するのではないかと想定しています。
週末、chartの形状も含め、もう少し検証してまた配信します。
西原宏一のシンプルトレードで配信された内容を抜粋しています。
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